高効率太陽電池の開発と利用システム.PDFVIP

特集 環境保全に対する日立製作所の取組み 高効率太陽電池の開発と利用システム Deve10PmentOfPhotovdtaicPowerGenerationTechnology 西野入一雄* Jr〟ヱ～〃フ+Ⅴ/ゴん/㌢Z(ノわイ 蕨迫光紀** 山崎洋一*** 】′Ⅵ∫(･/Jオン滋ル～/J三(～か ム,//才JJ7(7/W 石丸智彦**** ∧J(〃′オ/zZ々｢ノ `暮三 / 65kW太陽光発電かん水淡水化設備 長崎県福江市崎山地区に設置され,研究終了後は福江島の飲料用水供 給に使用される予定である(電気透析装置定格:200m3/d)｡ 第一次石油危機以来太陽光発電は,石油代替エネ 将来のいっそうの高効率化のための構造,および低 ルギー開発の重要な柱として先進各l土1で研究開発が コストプロセスの基礎技術を開発した｡発電システ 続けられた結果,世界的にかなりの実用化が実現さ ムにつし-ては,太陽エネルギーの特色を生かすよう れた｡日立製作所では通商産業省の指導のもと,関 に,負荷の選択および運転方法をくふうし,光発電 係各社の協力を得て,太陽電池本体については,シ システムの安定運転を得るに際していたずらに電力 リコン結晶型およびアモルファス至当の高効率化,お 系統への連系に頼らぬよう配慮した｡これからの地 よび低コスト製造プロセスを,太陽光発電システム 球環境維持の時代に向かい,太陽光発電の開発重点 については,太陽エネルギーの合理的利用を主眼と を単なるコスト面での石油代替佃値に偏ることな して開発を継続してきた｡ く,今までの開発成果を基に広い概念での環境佃値 その結果,シリコン結晶型太陽電池については, を開発する考えである｡ *口立製作所エネルギー環境技術推進本部 ** 口立製作所 口立研究所 ***口立製作所電力事業部 ****バブコック日立株式会社機電事業本部 17 514 日立評論 VO+.75 No.8(19938) 受光面電極 n はじめに TiO2/SiO2(SIPOS) 光発電は半導体の光量-￣r一効果を利用して,光エネルギ ∈ 1 ⊂) P＋ N＋ N＋ p＋p N＋ p十 ーを電気エネルギーに変換する発電法である｡太陽光の (C〉 持つ無尽蔵なクリーンイメージが,石油の持つ枯渇化･ 高価格化という不利なイメージと相対するため,太陽光