「非開削工法用高精度掘削システムの開発」研究開発成.PDF

平成２２年度戦略的基盤技術高度化支援事業 「非開削工法用高精度掘削システムの開発」 研究開発成果等報告書 平成２３年９月 委託者 九州経済産業局 委託先 財団法人佐賀県地域産業支援センター 目 次 第１章 研究開発の概要 １－１ 研究開発の背景・研究目的及び目標 ・・・・・・・・・・・・１ １－２ 研究体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３ １－３ 成果概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・７ １－４ 当該研究開発の連絡窓口・・・・・・・・・・・・・・・・・７ 第２章 本論－（１） ２－１ 掘削ビット先端の位置計測システムの開発 ・・・・・・・・・８ ２－２ 目的と目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・８ ２－３ センサ選定のための基礎実験 ・・・・・・・・・・・・・・・８ ２－４ 実験結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・９ ２－５ 研究成果と今後の課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・ ・９ 第３章 本論－（２） ３－１ データ伝送システムの開発 ・・・・・・・・・・・・・・・１０ ３－２ 目的と目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１０ ３－３ 実験方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１０ ３－４ 実験結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１０ ３－５ 研究成果と今後の課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・ １１ 第４章 本論－（３） ４－１ ３次元表示ソフト開発及び位置決めシステムのプロトタイプ 試作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１２ ４－２ 目的と目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１２ ４－３ 開発項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１２ ４－４ 開発結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ １３ ４－５ 研究成果と今後の課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・ １６ 第５章 本論－（４） ５－１ 研究統括、プロジェクトの管理運営 ・・・・・・・・・・・１７ ５－２ 実施概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１７ ５－３ 今後の課題と取り組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・１７ i 第６章 総括 ６－１ 研究成果の全体総括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・１８ ６－２ サブテーマの総括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１８ ６－３ 今後の事業化に向けての取組み ・・・・・・・・・・・・・１８ ii 第1 章 研究開発の概要 １－１ 研究開発の背景・研究目的及び目標 （１）研究の背景及び目的 土木工事用水平ドリルを使った非開削工法は道路などを開削することなく、従って片 側通行等の交通規制をすることなく水道管やガス管、電源ケーブルなどを地中に埋設す ることができる便利な工法である。この工法を使い目的地まで正確に掘削するには、掘 削ビットの位置を正確に把握する必要がある。従来工法では掘削ビット根元に取り付 けた発信機からの電磁波を真上の受信機で受信し、電磁波の強度によってビットの 位置を推定している。この方法では直上に建物や川などがあると、掘削ビットの位 置計測が不可能なため非開削工事を行うことができなかった。また、近い将来発生 すると予想されている東南海地震などの地震による液状化被害対策として、既存建物直 下の地盤改良工事に対応できるシステムの開発が望まれており、多くの建設会社が建物 直下の地盤改良工法の開発に着手しているが、リアルタイムに掘削ビットの位置を計測 し、位置決めを行える小型のシステムは開発されていない。 このような背景のもとに本研究開発では、オープンカット工法よりもコストが安い非 開削工法の普及、及び構築物直下の地盤改良などの工事を行う際に地上に建物の有る無 しに関わらずオペレータの手元でボーリング先端