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中野春山邸の美術品
本文書は、小林一三が中野家を訪問した時の出来事を後日自らの書籍に著したものです。
なお旧字体は読みやすさを考慮し、一部新字体に訂正しております。
また文中敬称略とさせて頂いております。ご了承下さい。
中野春山邸の美術品
石油王中野春山(忠太郎)翁蒐集の美術品を鑑賞すべき好意を得たる一行に加
わる光栄を得て七月十五日夜行にて上野を発つ。東道の案内役は松永一州子、
それに誘わるるもの北大路魯山人、細田燕臺子と、余と合わせて同行四人。越
の朝風に涼味爽快、七時新津に着く。駅前の小亭に一浴し終わると、新潟より
約を履んで白勢翁並びにその令息来着、直に自動車にて行くこと三十分。早苗
をわたる涼風は面に迫り、前陵後丘、油櫓を点綴する間を縫うて、九時、中野
邸の門前に着く。主人中野忠太郎氏は北越第一の富豪、故中野貫一(鶴堂)氏の長
男であって、賢父と共に多年辛苦を嘗め尽くして功今日の大成をかち得たる立
志伝中の人、春山と号し齢七十余歳白髪童顔いんぎんにして質素である。直に
玄関脇の一室に迎えられて一応の挨拶がすむと、前日来東京よりお手伝の伊藤
大好堂、中島清心堂の両名によって既に各室に飾られたる多方面の美術品は、
如何に主人の熱心と大度量とによって集められたるかは、各室の満艦飾が充分
にこれを証明している。大邸宅の山手に近き大部分は三ヶ年の日子を経て竣成
したる新館であって、中庭を取り込みたる周園は、阿房宮もかくやと思う二階
建の高楼大小各種数うれば或いは百を越ゆるであろうか。各室のなげしにはそ
の三面に必ず額あり。山陽、貫名、梅逸、秋暉から高僧貴紳当代の名士画伯に
至るまで、和洋各種数うる能わず、床には名幅名花瓶床脇違板には、卓や香炉
や、料紙硯箱、秩帖文鎮等、煎沫両式、所謂送迎にいとまあらぬので、時に階
廊に息うて驚嘆するのみである。
屈曲数百間の長廊下は『幅九尺、未口六尺、長さ三十三尺の欅一本、一時の相
場は代金二万円とまで言われたのであったが八千五百円で仙台から買って来
た』と話された有名なる欅の長板、拭きぬいてかがやくばかり、二階正面三間
つづきの大座敷の欄間は能登国大島五雲作桐生地に梅の樹松が枝両面彫で、左
右のなげしには、上野東叡山寛永寺伝来の為恭筆吉野、龍田、春秋山水の額面
が相対して居る。「霊泉不盡」の御額は閑院宮殿下の御筆と
書き出すと際限がない。この大広間で、初めに鄭重の酒肴の御膳が出て、御飯
は高蒔絵、二の膳つき御台所御料理は当家専属のお賄いにて流石に贅を尽く
せるおもてなしを受けて、それより庭園のそぞろ歩き折柄小雨蕭々として緑陰
に雫す。各国の名石は園内各所に散在してその赤きものは佐渡より、その青き
ものは四国より而してその間に御影石のライオンあれば青銅の観世音立像あり
池をのぞむ所仁王様もあれば布袋の座像もあり。流れに添って丘陵を爪坂道、
麓より山に登れば、中野家未尽蔵の鉱油は、明治八年以来こんこんとしてここ
に五十八年、毎日百石の原油を信濃川の河口に管送する工場の建物と、古りた
る幾多の油槽とを赤松の梢をとおして眼下に見つつ右往左来、先代鶴堂翁御夫
婦の銅像や鶴堂翁格言の燈籠や、石柱や、小泉三申翁伝来の文珠堂を拝して再
び楼上の茶室に憩い、更に、大広間にて名器数十点眼福の限りをつくし、五時
過ぎ同家を辞して六時新潟、行形亭に一浴し九時三十分発夜行にて翌十七日朝
七時上野に帰る。
春山邸に居ること僅かに八時間、一幅の名画に惚然として心ゆくばかり楽し
み、一碗の茶に、とつおいつ、未練の情あるがままを叶い得たならば、恐らく、
この日観賞の十分の一も拝見し能わぬであろう。春山家所蔵品の何分の一、あ
るいは何十の一を、かく、急速に観過したるは心残りいとも多き業にて、名器
に対し聊か軽じたる感ありとしても、之を寛裕したまえるご主人の大量に何と
お礼を申し上げて良いだろうか。また再び、これを繰り返す機会を与えられん
ことを祈りつつ、当日の心覚え(漏れたものも沢山にあるけれど)を下に記すので
ある。
幅
一、為恭 光明寺殿鎌倉武士賞射衝図
藤原公任迎三船嵐峡図 尺五絹本双幅
一、崋山 鵜
一、雪舟 芦雁双幅(大澤家伝来)
一、歌麿 美人水鏡の図 (松浦家伝来)
一、竹田 聾米之図 紙本堅幅(大澤家伝来)
一、乾山
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