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●　休みなく供給すること。 機器の使用中、一瞬の停止もなく所要電力を供給すること。 機器使用により電流が変動しても、電圧、周波数ともに追従、変動しないこと。 ●　高品質であること。 ?　「言うわ易し、やるは難し」の代表である。 電気の世界では昔から「一に電源、二に電源、三四がなくて五に電源！」 と言われ続けてきた。 実際、電機故障の主原因は昔から「電源」であり、特に「瞬間停電」が いけない。これはＯＮ／ＯＦＦの瞬間、それもその時間が短ければ短い ほど高い電圧が発生し、回路の物理的絶縁すらも破壊するためである。 ?　身近なところでは、面白がって家電製品の電源スイッチを不必要、 　　短時間に何回もＯＮ／ＯＦＦしないこと。実際、最大の故障原因。 電源に求められること ●　商用電源の長所 常時は２４時間、休みなく供給される。 瞬間的な負荷変動に強い。（機器のスイッチＯＮ／ＯＦＦに強い。） ●　商用電源の短所 長大な経路を持っているため、特に「断線」に弱い。地震はともかく、毎年到来する台風 などで被害が広域に及ぶと、長時間停電になる。 常時は２４時間、休みなく供給されるが、「総合品質」はそれほど高くなく、特に瞬間停電 は日常よくある。電圧と周波数については「品質基準」があるが、「停電」については上述 の通り仕方がなく、「できるだけ速やかに復旧すること」までである。 少しずつでも電気を連続して使い続けると、結構な電気料金になる。２４時間連続して通電 使用する電話やパソコン、照明機器などは、実は商用電源での使用にあまり向いていない。 電源の比較 ●　太陽光電源の長所 太陽電池は抜群の信頼性。故障はおよそなく、光さえあれば即、電気が得られる。 ●　太陽光電源の短所 光、すなわち太陽光の不安定さがそのまま給電力の不安定さになる。技術的には強力な （大容量、高い瞬間放電能力を持つ）バッテリとの組み合わせ使用が常識であり、バッテリ を持たない、いわゆる家庭用売電型ソーラー発電システムなどのほうがむしろ例外的存在。 太陽電池の出力は直流であるため、蓄電池（バッテリ）との組み合わせが簡単、瞬間停電 を起こさない高品質、高信頼性電源を実現できる。 ソーラーＵＰＳの構造 ○　最も信頼性の高い常時インバータ方式の無停電電源装置（ＵＰＳ）に太陽電池 　　を合わせたもの。一般の常時インバータ方式ＵＰＳとの機能的違いは大容量の 　　蓄電池を有し、長時間の商用停電に耐えられるものになっていること、極めて 　　不安定な各入力に対して安定した出力が得られるようになっていることである。 出力 手動切替器 商用１００Ｖ入力 太陽電池 その他１００Ｖ入力 交流－直流 変換 直流－直流 調整 蓄電池 突合 充電回路 直流－交流 変換 ○　太陽電池、商用電源それぞれの長所も短所を生かし、電源システムとして非常 　　に高い信頼性と汎用性、高効率（節電効果）を実現している。 ソーラーＵＰＳの用途 ●　電話、パソコン、常時照明などに！（節電?非常時対策） この使い方が基本です。特別の非常用電源ではなく、あくまでも常時使用のＵＰＳです。 太陽光のある日中は、機器への充電、バッテリへの充電は太陽電池から行なわれ、商用 に依りません。夜間もまずは日中、バッテリに蓄えた電気に依り、足らなくなったら商用に 依ります。常時は「無停電型節電電源」です。非常時には自然に「非常用電源」になります。 ●　精密電源として！ 内部で交流を作り直しています。このため例えば負荷側での電圧変動を極端に嫌う測定器や通信機などの電源装置として最適です。周波数も電圧もクオーツ回路（クオーツ時計に使われている水晶発振回路と同じもの）によって自動管理、出力は極めて安定しています。 ●　瞬間停電対策に！ ＵＰＳですから、電機を壊す最大原因である「瞬間停電」対策用です。山間部や逆に都心部など、商用瞬間停電の多い場所で、精密機器を使う場合に最適です。 ソーラーＵＰＳの適用例 ●　常時照明使用例（節電?非常時対策、３００ワット） ２４時間、電灯つけっぱなしのオフィスへの適用例です。 ３００（Ｗ）ですから太陽電池 パネル部はコンパクトです。 バッテリは密閉型鉛蓄電池を 屋内に設置しました。 太陽電池は、２４Ｖタイプの ものであれば何でもＯＫ。 汎用の鉛蓄電池を目的とする 停電補償時間に合わせ、選択 します。基本的に自動車用で あれば、何でもＯＫ。 常時使用するのが本システムです。 あくまでもＵＰＳです。 ＵＰＳ心臓部は一体化してあります。 厳しい環境を避けるため、屋内に置きました。 * * * *