title 微小切削における切削开始の条件について author(s) 中村 - core.pdf

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Title微小切削における切削開始の条件について Author(s)中村, 示 Citation Issue Date Text Versionnone URL /11094/30838 DOI Rights Osaka University 19 氏名・(本籍) 中村 示 学位の種類 工学博士 学位記番号 第 263 9 号 学位授与の日付 昭和 47 年 8 月 31 日 学位授与の要件 学位規則第 5 条第 2 項該当 学位論文題目 微小切削における切削開始の条件について 論文審査委員 (主査) 月 日 教授山本 r E L r (副査) 教授佐賀二郎教授福岡秀和教授林 卓夫 教授津和 秀夫 教授今市憲作 論文内容の要旨 金属切削に用いられる工具の刃先には常に多少の刃先丸みがあり、このような工具で金属を切削す る場合、刃先が被削面に接触した瞬間から切くずが生成するのでなく、弾塑性的にいくらか滑った後、 初めて切くずが出始じめ、切削に移るといフことはこれまでの数多くの研究から分かっている。 噂しかし、この現象は最小削り取り厚さをある値以上に限定し、製品の加工精度に大きな影響を与え るにもか、わらず、まだ、その全貌は明らかにされていない。 そこで、本研究はこのような現象に大きな影響を与えると考えられる工具の刃先丸み半径に注目し て、種々の切削条件のもとにおける切削開始の条件について実験的研究を行ったもので、 6 章よりな っている。 第 1 章は序章であって、これまでの研究の概況と本研究の目的、実験方法について述べている。 第 2 章では、切削抵抗の測定や切くずの流出状態の観測の容易な微低速切削速度( 1m/min 以下) で基礎的な実験を行い、刃先丸みの曲率中心位置にもり上り部が成長した時、切削抵抗の背分力が極 大値となり、この時が切削開始点であることを明らかにした。また、この極大値は刃先丸み半径と被 削材のかたきに比例し、すくい角、切込み増加率には無関係で、あることがわかった。 第 3 章では、被削材の一部がもり上り、切くずとして成長する切削開始点前後の変形状態を調べる ために、刃先丸みのあるエポキシ樹脂製のバイトで鉛板を二次元切削するといっ光弾性実験法によっ て、刃先丸み部表面に作用している応力分布の過渡的な変化を求めた結果、第 2 章で明らかにした切 削開始の条件は妥当なものであることがわかった。 第 4 章では、慣用切削速度域 (200m/min 以下)における切削開始の条件を明らかにするととも に、構成刃先や切削油剤の影響についても調べた。 第 5 章では、高圧力、スの膨張を利用した超高速切削装置を用いて、 Al 板材を刃先丸みのある二次 297- 元バイトで、切削速度域1800~9000m /mÎn で切削し、この速度域における切削開始の条件について 検討した。その結果、前章までと同じ切削開始の条件が成立することがわかった。また、切削抵抗は 未切削部分の慣性力のため、切削速度とともに増加し、切くずの変形機構も低速時のものとは異った ものとなることを示した。 第 6 章では、各章で得た結果を要約して述べ、種々の切削条件のもとで全般的に成立する切削開始 の条件を明らかにした。 論文の審査結果の要旨 刃物によって切取りうる最小厚さ、したがって加工精度と仕上面品質、加工能率、刃物の

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