Lecture Note (Japanese) - 东京大学.PDF

学術俯瞰講義 平成18年度冬学期講義「生命の科学」 「発生生物学からみた生命科学」 第１回 10月16日（月）卵から親への形づくりのメカニズム 第２回 10月23 日（月）生体情報システムとネットワークづくり 第３回 10月30 日（月）器官形成のしくみ 浅島 誠 （東京大学大学院総合文化研究科 教授） ‡ ：このマークが付してある著作物は、第三者が有する著作物ですので、同著作物の再使用、同著作物の二次的著作物 の創作等については、著作権者より直接使用許諾を得る必要があります。 発生における器官形成 生物の発生とは？ 単一の細胞（受精卵）が分裂増殖し、様々な組織や器官へと分化し、 統制の取れた個体を形づくること。 器官形成は胚全体の発生の流れの中で理解できる。 胚全体の前後背腹の決定 三胚葉の分化と相互の誘導 発生の進行 位置情報の確定 どのような因子の 構造と機能の 組織間の誘導 働きによるのか？ 形成 各器官の形成 全体としての個の形成 メカニズムの解析 現象の理解 両生類を例とした脊椎動物胚発生の概観 胚における方向の決定と器官形成までのフロー （両生類の場合） 未受精卵細胞の極性 動物極・植物極の決定 外胚葉・内胚葉間の誘導 背腹軸の決定（精子侵入） 中胚葉の分化（中胚葉誘導） 前後軸の決定 原腸陥入 時 （左右軸の決定） 脊索分化 原腸形成 間 神経組織の分化（神経誘導） 脊索の両側に 体節 （脊索が表皮から神経を誘導） 中間中胚葉 内臓板中胚葉 側板中胚葉 体壁板中胚葉 神経管形成 分節構造（segment）の形成 位置情報の決定 組織間誘導による各器官の分化 受精卵 桑実胚～胞胚 受精により精子が侵入すると 植物極側の内胚葉が動物極側の 表層回転が起き， 外胚葉に対して中胚葉誘導を行う。 動物極 Animal 外胚葉 腹側