実践事例集事业报告书.PDF

第１回 高知市認知症重度化予防実践塾 実践事例集 ・事業報告書 ～認知症は予防できる！ 改善できる！～ 平成24年３月 高知市高齢者支援課 認知症の重度化予防実践塾 「実践事例集・事業報告書」第１集の発刊にあたって 人生90年が当たり前の時代になりました。認知症は，いつかは身内や自分自身に起こりうる身近な 問題です。認知症は防ぎようがない，認知症になってしまったら悪くなっていくだけだとあきらめかけ ている人も少なくありません。しかし，認知症は，正しい知識と適切なケアで予防や改善が可能です。 高知市高齢者支援課では，平成23年７月から平成24年１月までの期間，全４回にわたって 「認知症 重度化予防実践塾」を開催してきました。この実践塾は，実際に認知症の方の介護を行っている家族の 方や，介護の仕事をしている方が，認知症のケアについて一緒に学び，学んだことを実際の認知症ケア で実践し，その結果をレポートするという実践方法の研修会です。 この実践塾で得られた多くの成果を今回，実践事例集としてまとめました。また，事業報告も合わせ て編集しています。 事例集では，第１章で28名の塾生が関わった認知症ケアの実践の記録として，20の実践事例を紹介 しています。改善に必要な期間は，認知症の方が置かれている状況や取り巻く環境等によって異なりま すが，多くの事例で認知症状の改善がみられています。また，家族とケア関係者との信頼関係ができて いたり、ケアマネジャーとサービス事業所が車の両輪のように密に連携して認知症の方や家族の方に関 わることができた場合は、より一層の成果が現れていました。そして，思うように改善できなかった場 合も，それが何故だったのかを考察し，これからの取り組みに生かすことができるようにまとめました。 また，第２章で実践塾座談会の様子をまとめています。座談会では、これからの認知症ケアについて 貴重な意見をいただきました。そして，第３章で塾生の皆様へのアンケート結果をまとめています。 本市では，認知症になっても、住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるまちを目指して、 これからも取り組んでまいりたいと考えています。 今，28名の塾生は，認知症ケアの力をつけて，それぞれの場所で頑張っています。 この実践事例集・事業報告書が，一人でも多くの認定証ケアに関わる方々のお役にたつことができれ ば幸いです。 平成24年３月 「認知症重度化予防実践塾」塾長 高知市高齢者支援課 課長 戸梶 篤 目次 第１章 認知症ケアの取り組み事例 （１）家族の取り組み 事例１ 元気を取り戻し始めた母 高知市在住 介護者 中内 明 事例２ 母と一緒に楽しむ毎日をめざして 高知市在住 介護者 川久保明美 事例３ Ｍさんと出会って、実践塾にきて、わかったこと、考えたこと 高知市在住 介護者 森本 治子 北部地域高齢者支援センター 岡崎 真紀 事例４ 現状維持を目指して 高知市在住 介護者 山中 美詠 事例５ 母の介護を通して思うこと 高知市在住 介護者 橋本隆俊 ・久恵 事例６ 向き合い その人を知り その人を思う 高知市在住 介護者 数江 康代 （２）ケア関係者の取り組み 事例７ 1年以上の閉じ篭りからの連れだしで、元気になったＴさん