一般财団法人保健福祉広报协会.PDF

一般財団法人 保健福祉広報協会 平成26 年度事業報告 国内外の福祉機器に関する有益な情報の提供及び介護・保健福祉等社会保障制度の啓発向上に 資することを目的として、第41 回国際福祉機器展H.C.R.2014 を平成26 年10 月1 日（水）～3 日 （金）の3 日間にわたり開催し、15 か国・1 地域から584 社・団体が出展（国内530 社、海外 54 社、新規出展102 社）、延べ12 万7,651 名が来場した。 会期中には、福祉機器開発の最前線の紹介、高齢者・障害者等の生活支援用品の紹介、障害の ある子ども向けの機器の紹介、身の回りにあるテクノロジーを障害のある人の生活や学習支援に 活用する方法の紹介、利用者を対象にした各種相談コーナーの設置など、高齢者、障害者、児童 分野における福祉サービス・情報提供に取り組んだ。また、昨年に引き続き「被災地応援コーナ ー」を設け、東日本大震災により被災した福祉施設への支援を行った。 公益目的事業としては、保健・福祉・介護など社会保障分野の課題や政策動向をテーマとした 国際シンポジウムやH.C.R.セミナーを開催した。また、H.C.R.ニュースの発行、海外の福祉機器 展の視察、国内の常設展示場の調査などを実施し、わが国の保健福祉の増進に寄与した。 １．公益目的事業 （１）ふくしの国際シンポジウム開催事業 ①国際シンポジウムの開催 「ヨーロッパ諸国の認知症政策の現状を踏まえ、課題に挑む～認知症への理解拡大と日本 の支援活動の充実のために」 ○平成26 年10 月2 日 参加者 ：301 名 会場：東京ﾋﾞｯｸﾞｻｲﾄ会議棟6 階「605－608」 ○シンポジスト： 【ヨーロッパ諸国の状況報告】 George W. Leeson （ジョージ・W ・リースン）氏 オックスフォード大学高齢者研究所副所長、同大学ケロッグカレッジ上級研究員、 コペンハーゲン大学客員講師 【日本の状況報告】 服部 安子 氏 社会福祉法人 浴風会 浴風会ケアスクール校長 ○チューター：近藤 純五郎 氏 一般社団法人医療経済研究・社会保険福祉協会理事長、弁護士、元厚生労働事務次官 認知症については欧州各国で国家戦略が策定されており、また2013 年12月には英国で「G8 認知症サミット」が開催されるなど、世界的な共通課題となっている。わが国においても、 「認知症施策5 か年計画（オレンジプラン）」をはじめ、ここ数年、取り組みの加速化が図 られてきている。 そこで、既にサミットなどが開催されている英国から専門の研究者を招き、EU 各国のな かでも認知症施策への先進的な取り組み経験を有する国々の特徴、現状や課題などを解説い ただくとともに、わが国の認知症ケアの第一線で活躍されている講師とのディスカッション などをつうじて日本の取り組みや課題と対比しながら学ぶことにより、わが国の認知症施策 と支援活動の充実に資することをめざしてシンポジウムを開催した。 1 ( ２)ふくしのセミナー・講座開催事業 ①H.C.R.セミナー2014 の開催 福祉機器利用者や保健・福祉・介護関係者がサービスの質、経営、制度改革など課題とな っているテーマをとりあげ、その理解や知識・技術の向上を図るためのセミナーを開催した。 参加者は利用者やその家族、介護支援専門員、社会福祉施設役職員、ホームヘルパー、社 協職員、福祉機器関係企業関係者など延べ3,681 名となり、各課題についての理解や知識を深 める場となった。 〈テーマ／講師等〉 ア）一般、福祉利用者・家族向け A．「高齢者の住まいについて～基礎知識と選び方」 ●10 月1 日 参加者：120 名 会場：東京ﾋﾞｯｸﾞｻｲﾄ会議棟6 階 「605－608」 講師：灰藤 誠 氏 公益社団法人 全国有料老人ホーム協会 理事・事務局長 B．「腰痛にならないための基本技術を学ぶ～ボディメカニクスの理解と活用」 ●10 月2