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VOL.35 NO.1 CHEMOTHERAPY 第34回日本化学療法学会総会 会 期:昭和61年6月5～7日 会 場:倉敷市民会館,アイピースクエア 会 長:副馬林造(川崎医科大学呼吸器内科教授) 以上より,緑膿菌は複数薗肺炎の重要な細菌であ り, 一 般 演 題 また,緑膿菌肺炎例の基礎疾患 として悪性腫瘍,感染誘 因として駅嚥が重要である。 001緑 膿菌肺炎発症要因の検討 002緑膿菌に よる呼吸器感染症 に対す る抗 中森 祥隆 ・吉村 邦彦 ・中谷 龍王 緑膿菌剤 のinvitro抗菌力 と臨床効果 蝶名林直彦 ・中田紘一郎 ・谷本 普一 虎の門病院呼吸器科 佐々木 昌子 ・大泉耕太郎 ・渡辺 彰 青沼 清一 ・大沼 菊夫 ・今野 淳 目的:緑膿菌肺炎の頻度,背景因子,発症要因,治療 東北大学抗酸菌病研究所内科 経過などの実態を明らかにすることを目的とした。 対象お よび方法:経気管吸引法(TTA)にて得られた 我々は昨年度本学会総会お よび国際化学療法学会総 検体を培養 し,緑膿菌をafew以上認 めた急性肺炎12 会において黄色ブ菌感染症 における新鮮株で測定した 例(男U例,女1例,平 均年齢56歳)を対象とし復 MIC値と臨床効果の有無 との間に高い相関があること 数菌感染,基礎疾患,発症要因,治療経過などについて を報告 した。今回は同じ呼吸器感染症ではあるが個体側 検討 した。 の因子が大であ り,有効薬剤 も限 られているように思わ 成績および結論:1)TTA施行肺炎130例中,緑膿 れる緑膿菌による呼吸器感染症を対象 として,抗緑膿菌 菌を12例(9%)に認めた。 剤のinvivo,invitro効果について検討 した。 2)単一菌検出肺炎52例中,緑膿菌は5例(10%) 結果:臨床分離緑膿菌に対する であったが,複数菌検出肺炎19例では7例(37%)と のMICを新鮮株と保存株で比較すると,新鮮株での 最 も高頻度に検出し,複数菌肺炎において重要な菌であ MICが保存株のMICに比べ高い株が る。 AG剤共に60～70%を占めていた。Disc感受性 と新 3)緑膿菌 との複数菌感染の組み合わせは,緑膿菌 と 鮮分離株MIcと の相関 では,pc剤はDisc感受性 H.infiuenzae2例,E.coli2例,S.marcescens1例, (+),(-)を示す菌株では,MICは100μg/ml以上, gnf-GNR1例,Veilloneua1例とグラム陰性桿菌 との Disc感受性(++)～(+++)の菌株では,PIPC,CPZの 組み合わせを多 く認めた。 MICは50μg/ml以下 4)基礎疾患では悪性腫瘍が重要であ り,食道癌3 以下に分布し,MICと良好な相関を示 した。AG剤は