全域新宿港区2515174528341范囲区名中.PDFVIP

である。定性的ではあるが煙害を考慮しつつ駅から近く、動線 から極力離れず、わかりやすい場所ということを基準にJT がア 東京区部における区指定喫煙所の整備に関する研究 ドバイスをし、最終的に区が決める。 設置後の区の対応として、調査 B より区民からの煙害の苦 情によって喫煙所が撤去されたものは少なく、ほとんどは植栽 A study of smoking area designate by の増設や移設によって対応していることがわかった。 special wards of Tokyo 喫煙所変更過程での一番の問題は、先ほどのJT の基準を満 公共システムプログラム たすような場所を見つけるのが困難なことと行政の喫煙所を 06-17172 中城文貴 Fumiki Nakajo 設置する課と道路占有許可、使用許可を出す課が違うため許可 指導教員 中井検裕Adviser Norihiro Nakai が下りにくい、という行政の縦割りについての指摘があった。 ３－２ 分類方法 １ はじめに 喫煙所は設置場所の周辺空間の使用目的、性質によって、 現在、喫煙に関する条例が多く制定され、屋外空間において 受動喫煙者の増減、喫煙者の利用頻度に大きな影響を及ぼすと も禁煙が進められているが、違反路上喫煙者は減少傾向にある 考えられる。本論文では、まず喫煙所設置場所を周辺空間の使 もののいなくなってはいない。実効性向上のためには、規制と 用目的に応じて滞留空間型、歩道型、公園型の３つに大分類し、 同時に喫煙所の適切な設置など分煙の誘導も必要である。 その上で各空間の性質に従い表 2 の8 つに分類した。歩道の 本研究では区指定の喫煙所設置状況を明らかにし、次に区の 3) 幅員に関しては、既存論文 を参考に、煙草の煙が他者に影響 喫煙対策との関係を分析し、バランスの取れた施策という観点 を与える距離を7m 未満と仮定し、比較的受動喫煙の可能性が から喫煙所の設置方策について考察することを目的とする。 低い幅員7m 以上の歩道を「広い歩道型」と定義している。 調査は下の表１の用に行った。 表2 からは全体の傾向として「駅前広場型」、「広い歩道型」 ＜表１　調査方法＞ などの大空間に喫煙場所を設置している割合が高いことが読 調査名 調査A 調査B み取れるが、受動喫煙の可能性の高い狭い歩道や、子供への影 調査方法 区指定喫煙所に赴き現地調査 ヒアリング調査 響が懸念される公園近辺に喫煙所が設置されているケースも 調査日 H23年6月～H23年12月 H23年2月 多数存在している事が明らかとなった。 対象 区指定喫煙所