横浜市食育推进计画.docVIP

横浜市食育推進計画 平成２２年９月 横浜市食育推進計画策定にあたって 　横浜市は、「食育」をより一層推進していくために、「『食』を通して、市民の健康と豊かな人間性を育み、高めること」を目的とした「横浜市食育推進計画」を策定しました。 　「食」は、衣食住という言葉に象徴されるように、人が生きていく上で欠かすことのできない行為の一つです。近年、社会のグローバル化などにより、ライフスタイルの多様化がどんどん進んでいくのに伴い、市民の皆様の「食」に対する意識や食生活も様々になってきています。こうした中、不規則な食事など食生活の乱れの進行、「食への感謝」の気持ちの希薄化、といった「食」に関する課題も増大しつつあります。本市はこれまでも、「健康横浜２１」や「食教育推進計画」などを策定し、それに基づき、健康的な食生活の推進、小中学校など教育現場での食育の実施などを進めてきました。このたび、「横浜市食育推進計画」の策定により、本市で実施している様々な取組を、改めて「食育」という観点から体系化し、市民の皆様と理解を深め、実践する契機としたいと考えています。都道府県をはじめ、多くの自治体で食育推進計画を策定していますが、本市の計画には、3 つの特色があります。1 点目は、「よこはま指針」です。「よく知ろう」「これをやってみよう」「はなしあおう」「まいにちやってみよう」の４つから成る、食育の行動指針を作成しました。この指針を基に、多くの市民の皆様と一緒に行動していきたいと思っています。 　2 点目は、「食育の総合的な展開」です。これまで関係区局事業本部で独自に実施してきた食育の取組の連携強化を通して、情報やツール、ノウハウの共有化を図りながら総合的に実施できるようにしていきます。これにより、相乗効果を生み、より大きな展開を図っていきます。 3 点目は、「市民力を結集した取組の推進」です。人口３６８万人都市、横浜の強みは多彩な人材の宝庫であることは衆目の一致するところです。この中には、これまでそれぞれの立場から、食育の推進、という志を持って取り組んでこられた、多くの市民の方々がいます。こうした多くの市民、団体、事業者の方々と協働しながら、まずは、食育のプロモーション活動を進め、市内全体で食育への関心を高めるとともに、そのネットワークを拡大していきます。 　また、障害者施設で生産する食品の販売促進、高齢者の方々への食事サービス提供といった取組も、市民の皆様に広く知っていただきたいと考えます。計画の策定にあたっては、食育に関する各分野の方々から構成される「横浜市食育推進計画検討委員会」で御議論いただくとともに、「食育に関する意識調査」や「市民意見募集」などを通じて、市民の皆様から広く御意見をいただきました。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。 　この計画の中では、食育に関する多くの課題を抽出し、その解決を図るため、市民の皆様と一緒になって進めていきたい、多くの取組を提案しています。盛りだくさんの取組を見て、「大変だなあ。」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 取組を進める上で大切なことは、まず、食を楽しむことだと思います。私も、これまで栄養のバランスの良い食事をとるように、できるだけ心掛けてきたほか、親しい人との賑やかな食事や、新鮮な地元産の食材を取り入れた食事などを楽しんできました。これからも、食の持つ様々な魅力を楽しむとともに、「食育」の大切さを伝えていこう、と思っています。 平成22 年９月　　林文子 横浜市食育推進計画 目次 Ⅰ はじめに （計画策定の基本的な考え方） １ 私たち（横浜市民）の「食」をめぐる環境 ２ 食育推進計画とは （１）計画を策定する背景 （２）食育とは（食育の基本理念） （３）計画を策定する理由 （４）計画の位置付け （５）計画の期間 ３ 「横浜らしさ」を感じられる食育推進計画 （１）計画の特徴 （２）計画の目的 Ⅱ 横浜市の食育の現在とこれから～横浜市民への行動提案～（食育推進の現状?課題?目標?施策展開） 章立て構成に関する考え方 １ よく知ろう １－１ 食事の栄養バランスに関する知識の不足 １－２ 食にまつわる地域文化や伝統に関する知識の不足 １－３ 安全?安心な食事に関する知識の不足 ２ これをやってみよう ２－１ 食べ物が食卓に上るまでの、自然や人への関わる機会の不足 ２－２ 食の体験活動機会の不足 ３ はなしあおう ３－１ 家庭や地域での食事を通じたコミュニケーションの不足 ３－２ 食料自給率?食料品の輸入に関する、共通認識の不足 ４ まいにちやってみよう ４－１ 食生活の乱れ ４－２ 食品の無駄遣いの現実 参考資料 目標一覧 Ⅲ 食育の推進に向けて （今後の推進体制） １ 推進の