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国 語 科 学 習 指 導 案 指導者 高下 節雄 １ 学 年 第３学年 （男子 １１名，女子 ５名） ２ 単元名 せつめいのしかたを考えよう 「すがたをかえる大豆」「食べ物のひみつを教えます」 ３ 単元について （１）単元観 本単元は，学習指導要領の内容Ｂ「書くこと」のエ 「書こうとすることの中心を明確にしなが ら，段落と段落との続き方に注意して書くこと」内容Ｃ 「読むこと」のイ 「段落相互の関係を考 えながら，文章の内容を的確に理解する」，オ 「内容を大きくまとめたり，必要なところは細か い点に注意したりしながら読む」を受けて設定する 「すがたをかえる大豆」と 「食べ物のひみつ を教えます」の２つの教材文で構成される 「読むこと」と 「書くこと」の複合単元である。 「すがたをかえる大豆」の文章構成は，「話題提示 ・事例 ・筆者の考え」が書かれた 「はじめ ・ 中 ・おわり」となっており，中の段落では，大豆のさまざまな食べ方が人の手の加え方と共に解 説されている説明文である。事例は 「いちばん分かりやすいのは」，「次に」，「また」などの接続 語でつながれており，５つの事例が並列で述べられている。事例ごとに写真と文章が対応してい ることも読者に内容をわかりやすく伝えるための説明の工夫といえる。このような表現上の特徴 から，事例を挙げて分かりやすく説明をする力を身に付けさせるための学習に適した教材である。 これを受けて，「書くこと」の段階では事例を挙げて説明文を書く活動 「食べ物のひみつを教え ます」を展開する。読みだけの単元でなく，情報活用の単元として，図書資料等から得た情報を 引用 ・抜粋したり，まとまった事例やエピソードなどを挙げたりしながら，詳しく説明すること である。自分が選んだ 「食べ物」についての必要な情報を取り出し，「はじめ ・中 ・終わり」の 文章構成で説明文にまとめる言語活動を取り入れることを通して，児童は，文章を正しく読み， 必要な情報を取り出し，それを段落構成に気を付けて効果的にまとめる力を高めていける単元で ある。 （２）児童観 本学級の児童は，これまでに 「イルカのねむり方」「ありの行列」で，説明文の基本構成 「は じめ （問い）－なか－おわり （答え）」や 「段落」について学んできており，説明文のおおまか な段落構成は理解している。また，「読むこと」については，接続語や時間の流れを表す言葉に 着目し，段落を見つけることができるようになってきている。しかし，段落の役割を理解してい る児童はまだ少なく，自分で文章を書く場合の段落意識もまだ弱い。「書くこと」については， 進んで自分の思いを文章に表す児童もいるが，書くことに苦手意識をもっている児童も多い。日 記を書く際には題材が見つけられず，書く内容について家族に相談している児童もいる。また， 普段の読書活動についても意欲的に取り組める児童も増えてきているが，集中して読書ができな い児童も数名いる。児童が好んで読んでいる内容については，絵本 ・物語 ・スポーツ ・ひみつシ リーズ （まんが） が主である。 とりわけ，書く力 ・読む力については個人差が大きい学級であるといえる。そこで，読み深め る過程では，内容をとらえるために重要な言葉や文を確かめながら読み進めていく力を高める必 要がある。説明をわかりやすくするために重要となる言葉をおさえた読み取り方を定着させ，そ のことを活かして段落を意識し 「食べ物のひみつを教えます」で自分の文章が書ける指導の工夫 を行 う。 （３）指導観 指導にあたっては，書く力 ・読む力ともに個人差が大きい児童の実態をふまえ，以下の点に留 - 15 - 意して学習を進めていく。 １点目は，教材文を読み進める際，段落を意識させながら，中心となる語や文をとらえる読み を行 う。そして，事例が