平成15年生物制御学试验（土壤学）-神户大学.DOC

平成23年度　生物制御学実験（土壌学研究分野担当） －３年前期－ 　　 4/13（水）、14（木）、20（水）、21（木） 日程 4/13（水） 腐植の簡易分析 土色、土壌、pH 土性の測定 操作１ 4/14（木） 土壌炭素量の測定 土性の測定 操作　2 4/20（水） リン酸吸収係数の定量１ 土性の測定 操作　3 4/21　(木) リン酸吸収係数の定量２ 一次鉱物の観察、重量の測定、 １．腐植の簡易分析 試薬 ?0.125M NaOH溶液 ?0.025M NaOH溶液 腐植の抽出 0.5～１gの土壌試料を50mL容ポリエチレン製遠心分離管にとり、約25mLの0.125M NaOH溶液を加え、密栓後、室温で１時間振とう抽出する。抽出後遠心分離（14,000rpm　15分間）をおこない抽出腐植溶液を得る。 吸光度の測定 約0.5mL～1mLの抽出腐植溶液を試験管にとり、約20mLの0.025M NaOH溶液を加えて希釈後（A450が0.5～1の間に収まるように）、分光光度計で450、520、600、610nmの４波長における吸光度を測定し以下の様にメラニックインデックス(MI)およびPgインデックス（PI）を測定する。図より腐植の型も予想する。 MI=A450/A520 A450:450nmの吸光度　　A520: 520nmの吸光度 PI=A610/A600　　A610：610nmの吸光度　　A600:　600nmの吸光度 I:　A型 II: B、P0型 III:P+～P+++型 IV、V：Rp型 ２．土壌pHの測定 試薬　 ?1M KCl　塩化カリウム74.5gを水に溶かして1Lとする。水酸化カリウム液により、pH計を用いてpH7に調製する。 　風乾細土10gに水25mLを加え、かき混ぜるか振り混ぜるかして１時間以上放置する。測定前に軽くかき混ぜて懸濁状態とし、ガラス電極の薄膜球部を静かに液中に浸し、30秒以上経過してpH計の表示値が安定するのを待って、pHを読み取る。また、1M KClを用いて水と同様の方法でpHを測定する。 ３．土色の測定 土色帳（マンセル色見本帳）をと比較して測定する。 色相、明度、彩度、色の四つを示す。 ４．土壌炭素量の測定 【試薬】 ?1/6M　重クロム酸カリウム溶液　特級K2Cr2O7 49.04gを精秤し、水に溶かして1Lとする。 ?ジフェニルアミン溶液 Diphenylamine　約0.5gを水20mLにいれ、濃硫酸100mLを注いで溶かす。滴瓶に入れる。 ?濃硫酸98%（市販のもの） ?リン酸85%（市販のもの） ?フッ化ナトリウム特級（市販のもの） ?1/2M第１鉄溶液　特級第一硫酸鉄アンモニウムFe(NH4)2(SO4)2?6H2O196.1gを濃硫酸20mLを含む水800mLに溶かした後正確に1Lにする。 【操作】 風乾細微土試料（有機物として10～50mg程度）を乾燥した500mL三角フラスコに入れる。ついで重クロム酸カリウム溶液を正確に10mL注入し、フラスコを軽く振って両者を混和させる。さらに濃硫酸20mLを加え、試薬と土壌を良く接触させるため10秒程度おだやかにふりまぜる。振るさいには土壌がはい上がってフラスコ壁の上部につき試薬と反応しない場合があるので注意を要する。20～30分間静置し放冷する。実試験は３連以上でおこない土壌なしの標準ブランクも同様に行う。 　この混合液を水で約200ｍLにうすめ、85%リン酸約10mL、フッ化ナトリウム約200mg、ジフェニルアミン溶液20滴を加えた後、第一鉄溶液で逆滴定する。はじめはクロム酸イオンでdull greenであるが、滴定が進むとturbid blueに変わり、最後に一滴でbrilliant greenになるときを終点とする。終点に近づくと反応が遅いので一滴ずつ注意深く滴下する。重クロム酸溶液10mL中8mL以上が有機物の酸化に消費されているときは、試料を減じて定量をやり直す。 計算　炭素%=(1-T/S)×3.894/x S:標準ブランク滴定値　mL T:試料滴定値 X:細微土供試量g 腐植量=炭素含量×1.72 2K2Cr2O7+8H2SO4=2K2SO4+2Cr2(SO4)3+8H2O+6O 3C+6O=3CO2 10FeSO4 + 5O + 5H2SO4 → 5Fe2(SO4)3 + 5H2O ５．リン酸吸収係数 　試薬 ?2.5%リン酸アンモニウム液　 リン酸アンモニウム[(NH4)2HPO4]25gを水1Lに溶かす。pHメーターを用いてかき混ぜながらリン酸(1+1)を滴下し、pHを7.0に調整する。この液のリン酸濃度を操作３を用いて測定し、13.44gP2O5　L-1になる様に水を加える。リン酸濃度がa g P