世田谷区地域保健医疗福祉总合计画平成26年～平成35年.doc

世田谷区地域保健医療福祉総合計画（平成２６年度～平成３５年度） 平成２６年３月　世田谷区 はじめに 　世田谷区はこれまで、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、公的なサービスの充実や支えあい活動等の、区民、事業者と協働した多様な保健、福祉、医療の取組みを行ってきました。 　急速な高齢化の進展や人口の増加等により、高齢者や障害者が増加する一方、全国的には少子化が進む中、その傾向とは逆に、世田谷区においては年少人口の増加傾向が当分続くと見込んでいます。また、高齢者の一人暮らし世帯、高齢者のみの世帯の数も増加し、子どもや孫と暮らす高齢者は少数であり、高齢者が家族の近くに住み、介護等をしてもらうこと、子育て家庭が近くの親から支援を受けることが難しい状況にあります。 　さらに地域においては、虐待、DV、自殺や引きこもりなど見えにくい課題や、介護と子育て、介護と障害など多くの問題が関係しあっている複合問題も生じています。 　これらの地域の課題を早期に発見するとともに、増大化し、多様化する区民ニーズに適切に対応するためには、公的なサービスを充実するだけでは限界があります。行政と区民、地域の活動団体、医療機関、介護や看護の事業者等が協力?連携して地域課題の解決に取り組む地域福祉を推進していくことが必要です。 　このたび区では、世田谷区基本構想の実現を目指し、世田谷区基本計画の策定にあわせて平成26年度からの10年間の保健、医療、福祉の基本的な考え方を示す「世田谷区地域保健医療福祉総合計画」を策定しました。 　この計画では、①高齢者や障害者、子育て家庭、生きづらさを抱えた若者、生活困窮者など、支援を必要とするあらゆる人が、身近な地区で相談することができ、多様なニーズに対応した保健、医療、福祉などのサービスが総合的に提供される地域包括ケアシステムの構築を目指すこと、②区民や地域福祉活動団体、事業者など、様々な主体が多様性を認めあい、ともに地域の課題に取り組み、ともに支えあう地域社会づくりを進めること、③地域福祉を支える基盤整備を図っていくことを3つの柱としております。 　今後はこの計画に基づき、区民、事業者等との連携、協働をより一層進めていくとともに、個別計画を策定し、地域福祉を支える基盤づくりをしっかり行い、地域福祉の推進を図ってまいります。 　計画の策定にあたり、シンポジウムや区民意見交換会等でご意見をいただいた区民の皆様、真摯にご議論いただいた区議会並びに世田谷区地域保健福祉審議会委員の皆様に厚くお礼申し上げます。 世田谷区長 保坂　展人 目　次 Ⅰ　計画策定にあたって 1ページ １．計画策定の趣旨 1ページ ２．世田谷区の先進的な取組み 2ページ ３．計画の位置づけ 9ページ ４．諸計画との関連と期間 10ページ Ⅱ　現状と課題 12ページ １．法律や制度等の変遷 12ページ （１）区の役割と地域福祉の推進 12ページ （２）社会福祉基礎構造改革 12ページ （３）社会保障?税一体改革 12ページ （４）地方分権改革 14ページ （５）高齢者福祉 14ページ （６）地域包括ケアシステム 16ページ （７）障害者福祉 16ページ （８）子ども?子育て、若者 17ページ （９）生活困窮者対策 17ページ （10）健康づくり 18ページ （11）医療制度改革 18ページ ２．区の現状と課題 19ページ （１）人口推計等 19ページ （２）計画等 20ページ （３）地域行政の展開 21ページ （４）地域コミュニティづくり 21ページ （５）高齢者 22ページ （６）障害者 23ページ （７）子ども?子育て、若者 25ページ （８）生活困窮者 26ページ （９）健康づくり、医療 26ページ （10）予防 27ページ （11）財政状況 28ページ Ⅲ　保健医療福祉の横断的な課題 29ページ Ⅳ　地域福祉を推進する基本的な考え方 33ページ １．地域福祉の推進 33ページ ２．地域福祉を推進する上での視点 33ページ ３．今後の施策を展開する３つの柱 35ページ Ⅴ　今後の施策の方向 36ページ １．地域包括ケアシステムの推進 36ページ (１)地区における総合相談 37ページ (２)包括的?継続的ケアマネジメント支援 37ページ (３)地区におけるネットワークの構築 38ページ (４)社会資源の発掘?開発 38ページ (５)保健、医療、福祉の連携 39ページ (６)健康づくりと介護予防等の総合的な推進 39ページ (７)認知症対策 40ページ (８)多様な住まい等の確保 41ページ ２．区民、事業者等との協働による福祉の地域づくり 45ページ (１)ともに支えあう福祉の地域づくり 45ページ (２)災害時要援護者支援の強化 45ページ