9月14日nhk国际新闻.docVIP

リビア国連代表権 評議会側へ 9月14日 12時29分 リビアのカダフィ政権の崩壊を受けて、国連総会のナセル議長は、近く国連でのリビアの代表権がカダフィ政権側から新たな国づくりを進める国民評議会側に移譲されるとの見通しを示しました。 国連では、リビアの代表権が現在もカダフィ政権側にあり、ニューヨークの国連本部でもカダフィ政権が定めた国旗が掲げられていることから、新たな国づくりを進めている国民評議会が代表権の移譲を求めていました。これについて、国連総会の新しい議長に就任したカタールのナセル氏は、１３日、記者会見し、リビアの代表権が近くカダフィ政権から国民評議会側に移譲されるとの見通しを示しました。国連では、総会の下に代表権について協議する委員会が設けらていれますが、ナセル議長は、「今回、委員会のメンバーに選ばれたロシアや中国などすべての国が、すでに国民評議会を承認している」と述べ、委員会では代表権の移譲に反対する国はないという認識を示しました。代表権が正式に移譲されれば、来週予定されている国連総会の一般討論演説は、国民評議会の代表が行うことになり、カダフィ政権後の新しいリビアの体制が国際社会に認められる象徴的な場となりそうです。 メディア王息子に証言求める 9月14日 8時31分 携帯電話の盗聴が明らかになって廃刊に追い込まれた大衆紙を巡り、イギリス議会は、大衆紙を傘下に置いていたメディア王、ルパート?マードック氏の息子を再び呼んで、盗聴の実態をどう認識していたのか、改めて証言を求めることを決めました。 イギリスの日曜紙で最大の発行部数を誇っていた大衆紙「ニューズ?オブ?ザ?ワールド」は、俳優や政治家だけでなく犯罪被害者の携帯電話まで盗聴していたことが明らかになり、ことし７月、廃刊に追い込まれました。この問題の解明を進めているイギリス議会は１３日、大衆紙を傘下に置いていたメディア王、ルパート?マードック氏の親会社「ニューズ?コーポレーション」の役員で息子のジェームズ氏を再び呼んで証言を求めることを決めました。ジェームズ氏は、７月、マードック氏とともに議会で証言した際、盗聴が広く行われていた実態は知らなかったと主張しましたが、その後、証言した大衆紙の元幹部が、すでに３年前にジェームズ氏と盗聴について話し合ったと述べています。ジェームズ氏は議会の要請に応じる意向ですが、これまでのところ、従来の主張を変えておらず、どのような証言を行うのかに注目が集まっています。 米 ルーマニアにミサイル施設 9月14日 8時31分 アメリカは、ヨーロッパに配備するミサイル防衛システムの一環として、ルーマニアに関連施設を作ることで最終合意し、ロシアとの間で新たな火種となることも予想されます。 アメリカのクリントン国務長官とルーマニアのバコンスキ外相は、１３日、ワシントンでルーマニア南部に迎撃ミサイルシステムの関連施設を配備する合意文書に署名しました。アメリカはＮＡＴＯ＝北大西洋条約機構の加盟国を短距離や中距離の弾道ミサイル攻撃から守るため、２０１５年までに迎撃ミサイルなどの配備を進めることにしています。今回の合意についてクリントン長官は、「アメリカとＮＡＴＯ諸国との集団安全保障体制を強化するものだ」と述べてその意義を強調しました。オバマ大統領は、２年前、ロシアが強く反発してきた大陸間弾道ミサイルを標的にしたミサイル防衛システムの計画を抜本的に見直し、当面、短距離や中距離に絞ったミサイル防衛システムに切り替えることでロシア側の理解を取り付けてきました。しかし、ロシア国内では、ルーマニアなどかつて東側陣営だった国々に、アメリカがミサイル防衛システムを配備することに対して、依然、抵抗が根強く、今後、米ロ両国の間で新たな火種となることも予想されます。 ロシア?北朝鮮軍 合同訓練へ 9月14日 8時3分 ロシアと北朝鮮の軍が、来年にも海難救助など合同で訓練を行う見通しになり、両国の軍の接近を伺わせる動きとして注目されます。 これは、ロシア軍東部軍管区のムギノフ報道官が１３日、インタファクス通信に明らかにしたものです。それによりますと、訓練は来年にも行われ、海難事故や大災害が起きた際の捜索?救助活動が想定されているということです。訓練の規模や実施される海域などについては明らかにされていません。この合同訓練は先月、ロシア軍の東部軍管区のシデンコ司令官らが北朝鮮のピョンヤンを訪問し、朝鮮人民軍の代表と協議した結果、決まったということです。ロ朝関係を巡っては、先月２４日、北朝鮮のキム?ジョンイル総書記がロシアの東シベリアを訪れ、メドベージェフ大統領と９年ぶりとなる首脳会談を行い、両国の国防相も同席したほか、キム総書記は、戦闘機の生産工場やロシア軍の空挺師団の演習を視察し