まいど环境配虑型屋台.docVIP

まいど環境配慮型屋台 このお話は、夜店のたこ焼き屋が主人公で、オヤジ一人のたこ焼き屋が物凄い「環境経営」をしているのです。企業がどのような考え方で環境を配慮しながら儲けるのか、みなさんと一緒に考える内容になっています。 サラリーマンが会社帰りに、いつもの駅で降りますと、夜店が並んでおります。 サラリーマン「おっ、今日は夜店の日か。最近は夜店も正月か祭りの日にしか出えへんけど、この駅前は月に２回夜店が並ぶ。この雰囲気はええもんやなぁ。今日は嫁はん一人で待ってるから、はよ帰らんとあかんな。その前にちょっと、たこ焼きでも買うて食べて帰ろか。なんや、あの屋台、緑のテントで、えらい目立つな。行ってみよ。あれ？　たこ焼き屋やないか。普通はたこ焼き屋やったら赤のテントで黒い字でたこ焼きと書いてあって、たこの絵が描いてある。ここは、緑のテントで赤い字でたこ焼きと書いたぁる。なんやて？　その下に環境配慮型屋台と書いたぁるで。　なんやそれ。ちょっとも普通のたこ焼き屋と変われへんがな。まぁええわ。すんまへん、たこ焼き１０個もらうわ。」 たこ焼き屋「はいはい、毎度。」 （たこ焼き屋は、なにもしません） サラリーマン「おい、たこ焼き屋、はよ包まんかい。そこに焼いたやつ、ぎょうさんあるやないか。」 たこ焼き屋「あぁ、これはみんな予約ですねん。」 サラリーマン「予約か、そら、しゃぁないな。ほんだら、はよ焼いて。」 たこ焼き屋「はいはい。毎度。」 （たこ焼き屋は、なにもしません） サラリーマン「はよ、焼かんかいな。」 たこ焼き屋「はいはい。毎度。」 サラリーマン「はいはい毎度やあれへんがな。はよ焼けっちゅうてんねん」 たこ焼き屋「焼きますけど、うちは完全受注生産でんねん。」 サラリーマン「完全受注生産て、注文受けるまで焼けへんいうことか？　１０個くれ言うて注文してるやないか。」 たこ焼き屋「注文は聞きましたけど、まだ、焼けまへんねん。」 サラリーマン「なんでやねん。そこに焼いてない鉄板１枚あるやないか」 たこ焼き屋「うちは環境配慮型屋台でして、エネルギーを最小限に焼く方針でんねん。」 サラリーマン「エネルギーを最小限にて、どういうこっちゃ。」 たこ焼き屋「この１枚の鉄板は横に４つ、縦に５つで合計２０個焼けまんねん。そこで今、お客さんから１０個の注文もらいましたけど、あと１０個注文がないと焼けまへん。２０個になったらこの鉄板の下のガスに火ぃ点けます。」 サラリーマン「なんやて、そんなん言わんとそこで２０個焼いたらええやないか。」 たこ焼き屋「それは、できまへん。うちは完全受注生産やから、１０個しか注文ないのに、２０個は焼けまへん。無駄な生産はしませんよってに。」 サラリーマン「無駄な生産はしませんて、難儀なたこ焼き屋やな。こっちは急いどるんや。環境配慮や言うて客待たすような商売すんな。」 たこ焼き屋「お客さん、わかってまへんな。環境に配慮しよ思うたら、売るほうも、買うほうも辛抱してもらわなあきまへん。最近はそれをわかってくれるお客さんが多なったんで、こうして予約でいっぱいでんねん。」 サラリーマン「ほんだら、どうせぇ言うねんな。」 たこ焼き屋「お客さんが、あと１０個注文とったらよろしいねん。そしたら、すぐに焼きますわ」 サラリーマン「なんやて？　客に営業せぇ言うんか？」 たこ焼き屋「うちのお客さんはみんなそうしはります。注文してちょうど２０個の時は営業せんでもよろしい。せやけど、５個たらん、１０個たらん時は通ってる人に声かけはります。通ってる人の中にはうちの方針を知ってる人もおって、それやったら５個もらうわとか、１０個もらうわとか言うてくれはります。いっぺん、やってみなはれ。」 サラリーマン「えらい商売しとんな。客つこて商売すんのんかい。」 たこ焼き屋「人聞きの悪い、違いますがな。環境に配慮しよ思うたら、ひとりではできまへんのや。みんなで協力してやらんと。」 サラリーマン「えらい、ええ方に解釈しよんな。客つこて商売してるだけやないか。」 たこ焼き屋「まぁええから、いっぺん、やってみなはれて。」 サラリーマン「しゃぁないな、急いどるし、はよ焼いてもらわなあかんし。ほんだら、やってみるわ」 「ご通行の皆様、どなたか、たこ焼きいる人おませんか????」 たこ焼き屋「ちょっと、待っとくなはれ。そんな言い方ではあきまへん。」 サラリーマン「なんでやねん、どんな言い方せぇっちゅうねん。」 たこ焼き屋「そしたら、教えますよってに。ちゃんと言うてくださいや。“毎度毎度、環境配慮型たこ焼き屋の客でございます。ここのたこ焼き屋は省エネルギーでたこ焼きを焼いております。省エネルギーでたこ焼きを焼くには、あと１０個注文が必要でございます。エネルギー価格が高騰するなか、また、地球資源