写真浓度.DOC

写真濃度 フィルムに入射してきた光の強さをＩ0、透過してきた光の強さをＩとしたとき、写真濃度Ｄは、 　　ＤＩ0Ｉ　　　　　　となる。 写真濃度とは支持体（ベース）の着色濃度と黒化銀濃度との合計である。正味濃度(net density)は、全濃度から支持体着色濃度と濃度を引いた濃度である。フィルムの写真濃度とは、透過光が入射光の50％になる場合の濃度である。フィルムの写真濃度とは、入射光の90％が吸収される濃度。または、入射光の10％が透過する場合の濃度であるフィルムの写真濃度とは、透過光が入射光の％になる場合の濃度である。入射光の90％が吸収されるフィルム（透過率10％）と99％が吸収されるフィルム（透過率１％）を枚重ねたときの濃度は、( log10 + log100 = 1+2 = 3 )である。特性曲線（H-D曲線） 曲線 フィルムの特性曲線は横軸に入力としての相対強度、または相対露光量の対数値を、縦軸にその出力として写真濃度を表す曲線である。特性曲線の図において、イは足部、ロは直線部では露出適正域、ハは寛容度、ニは肩部、それ以上は反転域を示す。また、図の点の露光量を倍にすると写真濃度(Density)はになる。特性曲線から得られる写真特性は、相対感度、カブリ、コントラスト、ガンマ、階調度、平均階調度、最高濃度、ラチチュードである。フィルム特性曲線の横軸位置は撮影条件設定時の目安となる。１．感度フィルム感度 フィルム感度は光に対する感応度を示す。感度は、ISO (国際標準化機構) 数値または露出インデックス (EI) として表す。数値が高いほど、フィルム感光度が高くな。 数値が低いほど、フィルムの感光度が低くな。高感度フィルムは、低感度フィルムより適正露出の光の量が少しで済。たとえば、ISO 100 のフィルムは ISO 400 のフィルムより感度が低いので、多くの光を必要とす。フィルムの感度はフィルムの箱、フィルム説明書、またはフィルム マガジンに記載されてい。適正露出を得るには、露出計内蔵カメラでは露出計にフィルム感度をセットす。最近のカメラはフィルムの DX コード を読み取って、自動的にフィルム スピードをセットするようになってい。 撮影：Norm Kerr コダックゴールド400フィルム ISO 感度は ASA (米国標準規格) スピードにとって代。ISO 感度の数値は ASA スピードと同じ数値で。たとえば、フィルム感度が ISO (ASA) 200 の場合、カメラまたは露出計の ISO (ASA) ダイヤルを200にセットす。DX コード システム DX コード システムは、カメラの性能をさらに高めるために、コダックが開発した。DX コード フィルムは、使用フィルムに関する重要な情報と自動露出カメラを対応させることができ。この情報はすべて、フィルム マガジンのチェッカー盤パターンにコード化されてい。マガジンをカメラに装填すると、カメラ側のセンサーがコードを読み取り感度を自動的にセットす。 DX コード フィルムが非常に使いやすいのは、カメラにフィルムを装填するたびに手動でフィルム感度をセットしなくてすむからで。さらによいことは、フィルム感度を間違ってセットしたり、フィルムを交換したときにフィルム感度を変更するのを忘れたりすることがなくな。また、フィルムのロールが最後になれば、カメラはそれを感知す。フィルムの露光寛容度について情報を提供する DX コードによって、カメラは重要な露出の決定を自動的に行。 DX 対応カメラは、ISO フィルム感度の指定範囲にプログラムされてい。この範囲は一眼レフ カメラ用にかなり広く設定されており、標準で ISO 25 ～ ISO 5000 で。コンパクト カメラでは、この範囲が狭くなることがあ。フィルム感度を読み取ることができないカメラの場合、一般的には感度 ISO 100 がセットされが詳しくはカメラの取扱説明書を。このフィルム感度の範囲は一般に使われるフィルムのほとんどをカバーしていが、この範囲以外、またメーカーが設計した感度と異なる感度に設定したい場合もあ。その場合、たいてい手動でスピードを変更でき。多くのカメラはカメラがセットしたフィルム感度を表示するので、感度が適切かを確認でき銀塩カメラならフィルム、デジタルカメラなら CCD や CMOS と言った受像素子の感度のこと。 感度が高ければ一度に取り入れられる光の量が増える為、シャッタースピードを速くする事ができる。逆に低ければ一度に取り入れられる光の量が減る為、シャッタースピードは遅くなる。ただし感度が高くなるとフィルムでは粒子が粗く、デジカメではノイズが多くなり、画面がザラついてしまう。