日中间航空便変迁现状.pdfVIP

第１章 日中間の航空便の変遷と現状について 第１節 中国の民用航空業界の概要について 中国の民用航空は 1949 年の建国以来、すでに 55 年にわたる歴史を有しているが、近年 中国の経済の飛躍的な成長に伴い、その発展はめざましいものがある。発展の特長につい ては、以下の４点が挙げられる。 １．運輸網の拡大化 2003 年末時点で定期国際航空路線は 115 本に達し、総通航キロ数は 237.万キロメー トル。世界の32 国家 72 都市に通航している。 ２．空港の建設・整備 2003 年末時点で中国国内の民用航空定期航空便通航空港は 126 箇所。うち、ボーイ ング 747 型航空機が離着陸できる空港は 25 箇所である。 ３．関連インフラの整備 空港以外にも、航空管理、通信、航空便標識、気象保障システムにかかる技術改革は 時に応じて行われている。併せて、北京・上海・広州の三地点に大がかりな区域管制セ ンターを設置する計画（現時点では上海管制センターのみ運営）や、航路確保のために 以前設置した一連の航空指揮制御タワー等の設備が年数を経て老朽化しているためこ れを増改築する「航路二期プロジェクト」など航空管理にかかる施設の建設も行われて おり、これに伴いサービスの内容は著しく向上した。また経済効果も大きいものとなり、 国際競争に対応できる実力を有するようになってきている。 ４．運輸能力の向上 中国民用航空の主要な航空会社は世界の航空業界の最先端の規格を維持できるよう になってきた。技術は随時新しいものを採用し、航空機の使用年数も比較的短いものと 言える。このため航空機の安全性、快適性および経済性が確保されている。 輸送量の変遷を見てみよう。 旅客数は中国の民用航空事業開始当時である 1950 年の年間 1.04 万人から 2003 年の 8759 万人にまで増加した。特に改革解放政策の始まった 1978 年頃からの発展は著しく、 とりわけ近年の経済発展に伴う航空業界の発展はなお一層加速してきている。 中国の航空行政を担当する中国民航総局が進める５カ年計画を見ると、1991 年～95 年 第８次５カ年計画期間中の成長率は年率 23.5％（内訳：旅客輸送が年率 25.3％、貨物輸送 が同 22.3％）という超高度なものとなった。第９次５カ年計画（1996 年～2000 年）以降 は安定成長を続けているが、それでも旅客輸送が年率 13.8％、貨物輸送が同 26.6％、全体 で見ると年平均 18.2％という高い伸びを記録している。現在の第 10 次５カ年計画（01 年 ～05 年）では全体で年率 10.0％の伸びを目標としている。 - 1 - ＜第７，８，９，10 次５カ年計画平均伸び率の比較＞ 年 総輸送量（％） 旅客輸送量（％） 貨物輸送量（％） 86～90 14.5 17.2 14.3 91～95 23.4 25.3 22.3 96～00 18.2 13.8 26.6 01～05 10.0 8.0 13.0 ※民航総局調べ また、2001 年での旅客輸送実績は 7524 万人を超え、貨物輸送量も 175 万トンにまで成 長した。第 10 次５カ年計画が計画通りに推移すると 2005 年には旅客数１億人、貨物輸送 量 280 万トンのマーケットに成長することとなる。 中国航空旅客運輸量 単位：万人