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実験・検証の基本的な考え方（１） 資料３－５ 位置情報を利活用するに当たって、個人が特定される主なリスクとして以下のものが 挙げられている。 （位置情報プライバシーレポートより） 【位置情報を取り扱うに際しての個人が特定されるリスクの例】 位置情報に伴う氏名や属性情報等の記述から個人が特定されてしまう。 詳細な位置情報と時間から個人が特定されてしまう。 位置情報と他のデータが、位置情報を用いてマッチングされ、その結果個人が 特定されてしまう。 特徴的な位置情報の履歴から生活圏や行動パターンがわかり、個人が 特定されてしまう。 1 １ 11 © 2015 NTT DOCOMO, INC. All Rights Reserved. NTT DOCOMO CONFIDENTIAL © 2008 NTT DOCOMO, INC. All rights reserved. 実験・検証の基本的な考え方（２） 位置情報を利活用するに当たって想定される主なリスクへの対策となる加工方法の 例として、以下のものが挙げられている。 （位置情報プライバシーレポートより） 【有効と考えられる加工方法の例】 直接あるいは組み合わせで個人が特定できる情報の削除、仮名化 組み合わせで個人が特定できる情報の一般化、ランダム化 位置情報（時間）のより広いエリア（時間帯）への一般化、違う位置（時間）への ランダムな置き換え（図表１） 生活圏情報や行動パターンの削除、一般化、置き換え（図表２） 仮名の短い時間での更新、長い履歴の削除、分割や間引き（図表３） 位置情報の取得間隔の適切な設定（極端に短い間隔にしない） 上記の手法を用い位置情報と属性情報を適切に加工し、全ての属性に対して、 同じ位置情報（移動の軌跡を含む）が複数ある状況を作り出す。（図表４） 2 １ 22 © 2015 NTT DOCOMO, INC. All Rights Reserved. NTT DOCOMO CONFIDENTIAL © 2008 NTT DOCOMO, INC. All rights reserved. 位置情報の匿名化について 実証・検証における検証内容 位置情報プライバシーレポートでは「十分な匿名化」された情報は、契約約款等の同意 で第三者に情報提供が可能とされている。 もっとも、「十分な匿名化」の水準は、あらかじめ一律に示すことは困難とされており、 データセットの性質やその利活用の態様に応じて異なる性質のものであるため、実証・ 検証においては前頁に記載する「有効と考えられる加工方法の例（非特定化・ランダム 化・集計化・秘匿化、等）」を複数用いることがリスク対策として適切なものであることを確 認すると共に、更に安心安全な加工方法を探るものとする。 なお、具体的な加工水準を一律に示すことが困難である以上、具体的な加工方法は実 証・検証を行う事業者に委ねることが適当と考える。 また、同レポートにおいては利用される情報が通信の場所、日時及び利用者・端末識別 符号に限定されているが、年齢、性別等の個人情報を含めた場合であっても、十分な匿 名化を行うための加工方法例として適切なものであることも併せて検証する。 3 １ 33 © 2015 NTT DOCOMO, INC. All Rights Reserved. NTT DOCOMO CONFIDENTIAL © 2008 NTT DOCOMO, INC. All rights reserved. 図表１：位置情報の一般化、ランダム化の例 出典：位置情報プライバシーレポートより