1924试论51.pdf

「Hapworth16，1924」試論 51 「Hapworth16，1924」試論 那　知　上 佑 　　　　　I 　Sali㎎erは説明保留の手法を使用するので大 （1945年10月）で描かれ、次にHoldenの反抗の 実体が“1’m　Crazy”（1945年12月）で提示され、 変難解な面がある。“A　Perf㏄tDayfor　Banan・ afish”（1948）の主人公Seymour　Glassがピ 三番目に丁加C4比価∫π痂8め8の第17章に ストル自殺したこと、“Fralmy”の女主人公 FramyGlassがSickler’sという名のレストラ ンで失神したこと、などはその代表的な例であ 丁短Cσ妙辞伽訪81吻θ（1951）の発表となっ た。一方Seymourの場合は先ず彼のピストル自 る。Frannyの場合は、1957年に発表された “Zo㏄y”により、彼女の失神の原因が精神的な ものであって、決して妊娠によるものでないこと 1月）で描かれ、次に彼の愛のない世の中での苦 が正穫に知りえたのである。しかし、Seymour の自殺についてはまだ説明保留の状態が続いてい （1950年4月）4）で提示され、続いて他の二つの物 ると言うべきである。 語5）で彼の生活におこった事件の話が発表され 　Salinger．がグラス家の物語を書き始めたのは た。従って、次に発表される小説が彼の自殺の問 題に最終的な結着を与えるであろう、というので 正にこのSeymourの自殺を取りあげた上記の短 ある。 編が最初であり、Arthur　Mizenerの分類によれ ばSalingefの創作活動の第三期はここから始ま 　Davisの論文は1962年に発表のものであるか るとされている1）。誰でも推測したいことである ら、その後に出版されたSalingerの作品は が、作者Salingerが“A　Perf㏄t　Day　for　Ba・ ㎜fish”を書いた時点でグラス家の未完ではあ ってもその全体像を心に抱いていたかどうかとい に最終的な結着を与えているかどうかは多分に疑 う点にっv・て、Mizenerはその推測を肯定し、次 問がある。この点に関わりながら、この小論で のように述べている。 は、この作品に見られるSeymourの幾つかの特 　．．．my　guess　is　that，．．．，Salinger　hasknown 性を追究するのが主たる目的である。 　about　all　the　Glasses　from　the　beg㎞ing． 　　　　　皿 　For　one　thing，the　order　in　which　the　sto・ 　ries　have　apPeared　　（and　probably　were 　written）　has　little　relation　to　the　chrono－ 　10gical　order　of　events　in　the　family　his・ ャンプ場に来て￥・て、家族（父Les，母Bessie， 　tory，yet　an　the　mhlute　par樋culars　of　the 　Glass　family　history　are　co畑stent．2）