3章地域共助対意识救援活动.pdf

３章 地域における共助に対する意識 ：救援活動、自主防災活動 本章では、地震災害時に必要な地域における共助に係わる意識を多角的に分析する。ま ず町内会 （自治会）への加入意識をとりあげ、次に自主防災組織の活動をどのようにみて いるのか、その必要性をどう考えているのかを尋ねた結果を分析し、さらに地域にある防 災資源の活用可能性についての意識を明らかにし、地域の共助を確かにするために防災機 関がなすべきことを明らかにする。 1 ( 町内会) （自治会）と自主防災組織への加入意識 町内会 （自治会）への加入 （認識）状況をみると、全県の４県平均で 81.1%が加入して いると答えている （図３－１）。この町内会 （自治会）加入認識率は、三重県がもっとも 90.4% 86.4% 75.1% 71.8% 高く 、次いで和歌山県が 、徳島県( )と高知県( は７) 割台に留まっ 40 10 ている。加入認識率が高いのは、 歳代以上、居住歴が 年以上、自営業や主婦、家族 人数が３人以上で、近所づきあいが密な人である。 一方、自主防災組織（町内会 ・自治会などを母体に、地域の住民が防災活動をする組織） への加入認識率は全般に低く、４県平均 （全県）で 20.7%に過ぎない。これに対して、防 災先進県である静岡県では 67.3%と３倍以上になっている。県による違いもあり、三重県 が34.0%でもっとも高く、次が17.3%の和歌山県、さらに16.6% の徳島県、14.7%の高知県 の順となっている。 40 10 自主防災組織への加入認識率が高いのは、女性、 歳代以上、居住歴が 年以上、家 族と同居している人、農林漁業従事者や自営業者で近所づきあいが密な人である。また、 被災体験があり、子どもの頃、くり返し過去の地震や津波のことを聞いていた人ほど加入 認識率が高くなっている。 町内会 （自治会 ）に入っている人の自主防災組織加入認識率は24.6% であるのに対して 、 入っていない人の場合は、3.7%というきわめて低い加入認識率であり、町内会（自治会） に入ることが自主防災組織に加入する必要条件のようになっている。 また、地域に「自主防災組織がない」という回答も全県 （４県平均）で 15.0%あり、加 入するか否かより以前の問題がある地域も少なくない。 100 90.4 93.6 86.4 81.1 75.1 80 71.8 67.3 60 町内会（自治会）加入認識率 40 34.0 自主防災組織加入認識率 20.7 17.3 16.6 14.7 20 0 ４ 三 和 徳 高 静 県 重 歌 島 知 岡 平 県 山 県 県 県 均 県 図３－１ 町内会 （自治会）、自主防災組織への加入認識率(単位 ％) - 39 - 2 ( )自主防災組織の活動評価と必要性認識 【自主防災組織の活動評価】 それでは自主防災組織に加入している