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蓄熱式空調システム ワンポイントアドバイス 【水蓄熱式空調システム】 （設計・施工/運転管理編） 本書「水蓄熱式空調システム」を使用するにあたって 本書は、水蓄熱式空調システムの現場に携わった実際の設計者，施工者，運転管理者の 方々の知見を、設計・施工者および運転管理者の方々向けに編集し、一般的に注意すべき 事項をワンポイントアドバイス（設計・施工／運転管理編）としてまとめたものです。 内容は、先ず全体システムにおける各設備相互の係わり合い、そしてそれら設備につい て注意すべきポイントの概要を「絵解き設計・施工ポイント」として説明し、次に詳細を 「基本設計」、「実施設計・施工」、「竣工検査」、「運転管理」の４項目に分類して説明をし てありますが、各項目にまたがって関連する内容については各ページの関連項目をご参照 ください。 また、蓄熱式空調システムの基本的な説明や特殊なシステム構成などについては取り上 げておりませんのでご了承ください。 ここでは、一般的なオフィスビル(空調面積 10,000～20,000 ㎡程度の中規模ビル)での使 用形態を想定して記述しておりますが、小規模ビルや大規模ビルまたはオフィスビル用途 以外の建物なども基本的な考え方は変わりありません。 本書を通し、水蓄熱式空調システムは決して特殊な空調方式ではなく、他の熱源・空調 システムと基本的には同じであることをご理解いただければと思っております。 なお、本書とは別に「ワンポイントアドバイス(氷蓄熱式空調システム)」も整備致してお りますので、双方の資料を併せて蓄熱式空調システムのご理解を深めて頂き、設計・施工・ 運転管理などにご活用頂ければ幸いでございます。 経済性経済性 蓄熱式空調システム蓄熱式空調システム 省エネルギー性省エネルギー性 環境保全性環境保全性 ⅰ 本書で使用している図表、用語などの注意点 ① 本書で使用した図表、用語などは原則、参考資料①を基にしています。 ② 本書に記載した蓄熱槽の図や説明は、主に「冷房期」を対象とした表記としています。（下 図参照） 蓄熱槽 蓄熱槽内の流れ 放熱時 冷房期 高温槽 低温槽 蓄熱時 （暖房期） （低温槽） （高温槽） ③ 本書では SI 単位系と従来単位系を可能な限り併記していますが、主な単位の換算早見表を下 記に示しますのでご参照下さい。 SI 単位換算早見表 仕事量・エネルギー量および熱量 仕事率（動力） 圧力 kＪ kW・h kcal kW kcal/h kPa kgf/cm2 mmH2O 1 0.0002778 0.2389 1 860 1 0101.9716 3600 1 860 0.001163 1 98.0665 1 10000 4.186 0.001163 1 00.0001 1 ④ 蓄熱式空調システムで主に用い