－温度変化干出が同化呼吸作用に及ぼす影响に就いて.PDFVIP

海藻の生理化学的研究 1　温度変化，干出が同化，呼吸作用に及ぼす影響について品 敦賀花人・新田、忠雄 　　Assimilation　and　Respiration　of　Some　Algae。 　　　　　　　Hanato　TSURUGA，Taaao　NITTA Kjellm・ even　at　150C， from　15QC　to　250C． rec・versthe・r」9inalrespi・at・ry一・ates・apidly・ 　有眉藻類増殖方法の必然的集約化，そしてこれに随伴ナる病害発生の防除，及ぴ築港，干拓その他に伴う 沿岸海況の変化による養殖適地の変遷の対策等の為には対象となる海藻の生態及びそれ等が営む生理作用の 正確な認識が先づ必要と考える。 　浅草海苔の生理については既に富士川氏等が行った所の養殖及ぴ室内培養で種々な条件の変化に対応する 生長：量の変化を観察した研究mがあるが，吾為の認識の限界を越えた複雑な要因を含む海洋の若干の現象 と，代謝作用が綜合された結果である所の生長量とを指標として実験，並びに観察を進めることはその対象 に最も忠実な実験の方法であると考える。然しながら，生活の条件とその結果という両者の因果関係を解祈 する場合にはこれだけでは大胆な推理か或いは独断に頼らざるを得ない場合が多く，叉現象を現象としての み襯察する段階に留る限り，種々な場合のすべてに応用され得る抜術の基礎理論の確立は望み得べくもな い。 　このような考え方から著者等は同化作用及ぴ呼吸作用を通じて海藻の生理の吟味を試みた。即ち，各種の 条件を与えて比較的長期聞にわたって培養した結果の現象的観察は既に富士川氏等qlによって明らかにさ れているからこの与えられた条件が代謝作用にどのような影響を及ぼしているかを検討した。先ず，海苔養 殖の豊凶に大きな影響を与えるとされている温度変化，藻体の干出が同化，呼吸の両作用に与える影響につ いての観察を行い二，三の興昧ある結果を得たので報告する。 　実　　　　験 L　同化作用量，呼吸量の測定方法 　同化作用量：同化作用によって敦出される02量をウインクラー法によって測定した。即ち第1図の如き 菅昭和31年4月6日　日本水産学会年会で発表 内海区水産研究所業績第59号 一3了一 　　Fig．1同化作用測定装置 装置により同化瓶（容量約100mlの 　　　　　　　　　　　　鷺 扁平ガラス瓶）に供試葉体を容れ， F それに正面から光を照射しながら葉 体をその背後の金属板ごと振動させ ←1蘇← つつ同化瓶に海水を通じ，それから 流出した海水を順次酸素瓶に採って 同化摘に入る前の海水の溶存02量 との差から葉体単位重量の単位時間 」 ll 当りの放出02量を算出した。予備 註 実験によって10mllminの速さで同 八 ㍑ 化瓶に通水すれば，光，温度が一定 →W 財 E器 E を　◆ であれば40m沁以後には流出する 鐸