感染性廃弃物処理指针.pdf

感染性廃棄物処理指針 感染性廃棄物処理自主基準改訂版 平成 21 年５月 社団法人全国産業廃棄物連合会 はじめに 社団法人全国産業廃棄物連合会は、平成 6 年 8 月に”業界が考える感染性廃棄物の処理の あり方” として｢感染性廃棄物処理自主基準」を取りまとめ発表しました。初版の作成から約 15 年が経過する今 1)、医療関係機関等から排出される廃棄物の質は変わり、その取り扱い 上の注意や、収集運搬・処分に携わる従業員が基礎知識として備えておくべき内容は変化 しています。処理業界においても、単純焼却以外の処分方法が採用される等、自主基準策 定時と異なってきています。 このような中、当連合会は自主基準を全面的に見直し、この度改めて｢感染性廃棄物処理 指針（以下「指針」と言う）｣として策定することといたしました。 見直しに当たっては、処分指針に、平成 20 年調査 2)で採用実績が確認できた、溶融処理、 マイクロ波滅菌処理、高圧蒸気滅菌処理を追加しました。 一方、この「指針」に合わせてリーフレット「医療廃棄物処理の基礎知識（以下「リー フレット」と言う）」を策定いたしました。リーフレットでは排出から処理までの一貫した 流れに沿って、指針に従った処理の例を写真等用いながら示し、安全で適正な処理を行う に当たって留意すべき具体的事項を、その根拠となる｢法｣、｢マニュアル 3)｣等を明記してま とめています。 医療廃棄物処理業者は、本指針に従い従業員の安全にも配慮し、遵法は当然の事、更に 質の高い処理を目指して努力して下さい。リーフレットは社内手順の確立、従業員の教育 等を実施に向けて参考にして頂くことを想定して作成していますので是非ご活用下さい。 本指針は業界指針であり何ら法的な拘束力を持つものではありません。しかし、この指 針を活用することで、医療関係機関等の排出事業者の環境管理に貢献するとともに、生活 環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることにもつながります。 医療廃棄物処理業者に本指針が周知され、リーフレットが広く利用されることで、医療 関係機関等からの当業界への安心した処理委託が可能となるよう望みます。 最後になりましたが、この度の見直しに当たっては、鳥取環境大学教授 田中勝氏、東京 慈恵会医科大学臨床検査医学講座 保科定頼氏の両氏に貴重なるご助言を賜りました。ここ に深く御礼申し上げます。 平成 21 年 5 月 社団法人全国産業廃棄物連合会 医療廃棄物部会 部会長 渡辺昇 1)平成 11 年 1 月にダイオキシン類にかかる法規制に合わせて処分基準を改訂 2) ｢医療廃棄物の適正処理に関するアンケート調査｣ 連合会 (平成 20 年 2 月 21 日) 3) ｢廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル｣ 環境省 廃棄物･リサイクル対策部 (平成 21 年 5 月) 旧 新 ○感染性廃棄物処理自主基準⇒○ 『感染性廃棄物処理指針』 ◆改訂背景◆ (1)名称変更 ・ 医療行為に伴い発 感染性廃棄物処理自主基準から感染性廃棄物処理指針へ 生する廃棄物の質 (2)処分方式の充実 の変化 処分方式に非焼却処理を追加 ・ 非焼却処理の普及 焼却はダイオキシン自主基準(焼却自主基準)4) に準拠 ・ 法律改正、マニュア (3)法令、マニュアルの確認 ルの発表 平成 21 年現在の法令等の規制を確認 ★業