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付属資料 5 ： 事前評価表 事業事前評価表（開発調査） 作成日：平成１８年３月９日 担当：社会開発部第三グループ １．案件名 インド国幹線貨物鉄道輸送力強化計画調査 ２．協力概要 （１）事業の目的 インド国内物流の効率化と経済社会活動の振興を図るため、インド北部に位置する西部 輸送回廊および東部輸送回廊の鉄道輸送力強化に関する技術面・経済面・資金面における 妥当性・実現可能性に係る調査を行い、事業資金調達の審査に資する基礎資料を作成する。 なお、本件はインド側による調査・計画資料を最大限に活用することにより、事業規模に 比べて短期間に成果を挙げようとするものである。 （２）調査期間 ２００６年５月～２００７年１０月（約１８ヶ月） （３）総調査費用 約７億円 （４）協力相手先機関 鉄道省 （５）計画の対象（対象分野、対象規模等） インド側計画における貨物新線建設の対象路線は、西部輸送回廊ではJNPT港～アーメダ バード～ダドリー（約1,460km）、東部輸送回廊ではルディアナ～ソンナガル（約1,320km） となっている。 なお、両回廊内の主要大都市の概要は以下のとおり。 ムンバイ：インド西部にあるマハーラーシュトラ州の州都でインド最大の商業都市。アラ 2 ビア海に面した港湾都市。面積は438km で人口は約2千万人。国際港と国際空港 があり、インドにおける経済の中心であると同時に、商業・輸送・工業の中枢と もなっている。 2 デ リ ー：首都ニューデリーがある連邦直轄領。面積は1,483km で人口は約1,400万人。 コルカタ：東ベンガル州の中心都市コルカタ（旧名カルカッタ、人口約1,200万人）。東部 回廊東端はコルカタに隣接するハウラー（人口約100万人）。世界最大規模のハウ ラー駅があり、東部インドの鉄道網及び幹線道路網の中心となっている。 ３．協力の必要性・位置付け （１）現状及び問題点 インドでは、貨物輸送量が年率約15％で伸びている一方で貨物鉄道の輸送能力は限界に 近づいており、鉄道の整備・強化は同国の経済成長においても不可欠な課題となっている。 とりわけ、同国屈指の消費地・生産拠点である首都デリーを含む北部地方と大陸東西の玄 関港であるムンバイ、ハウラー、そして南東部のチェンナイを結ぶ「黄金の四角形」と呼 ばれる路線の貨物輸送量は全国の約65％を占めており、今後も港湾整備等によるコンテナ 貨物の増加や農産物・鉱工業資源の輸送量の増加が見込まれることから、高い軸重（high axleload）に対応した高速鉄道の導入と複数の交通機関を連携させたマルチモーダル交通 体系の整備による輸送能力の強化が求められている。 （２）相手国政府国家政策上の位置づけ インドの第10次5ヵ年計画（2002-2007）において、特定路線の大量輸送を可能とする ための軸重強化に伴う路線整備、高速貨物車両の整備、港湾との接続強化等が計画されて おり、幹線鉄道の貨物輸送力の強化が国家計画として位置づけられている。2005年にはイ ンド国鉄傘下のRITES社により貨物鉄道建設に係るプレF/Sが実施された。また、本件に 関しては、日本とインドの共同調査として位置づけて実施することが合意されている。 （３）他国機関の関連事業との整合性 世界銀行、アジア開発銀行が「黄金の四角形」沿線の高速道路整備を支援しており、本 件との整合を図る必要がある。また、アジア開発銀行は鉄道セクター