汤ノ湖水环境保全调查汤ノ湖流出入水调查编-栃木県保健环境センター.pdfVIP

湯ノ湖水環境保全調査（湯ノ湖流出入水調査編） 水環境部 福田 悦子１ 鈴木 充２ 熊久保 優子 荷見 昭夫 １ ２ （安足健康福祉センター、 生活衛生課） 1 ５カ年計画の背景と目的 湯ノ湖、湯川、中禅寺湖を中心とする奥日光水域は、 我が国を代表する優れた景観を有している。また、2005 年には戦場ヶ原、小田代原、湯ノ湖及び湯川で構成され ている奥日光の湿原がラムサール条約湿原に登録された。 我々はこの奥日光水域の水環境を良好な状態で保全する ため、これらの上流に位置し、富栄養化が懸念されてい る湯ノ湖に対し様々な水質保全対策の基礎調査を行って きた。また、様々な行政機関や大学等が奥日光水域につ いて多くの調査研究を実施してきており、これらの調査 結果を基に、湯ノ湖の全体像を捉えることが求められて いる。 そこで、これまでの調査研究結果や知見を基に、特に 湯ノ湖に着目して、その水・物質収支および底生動物、 図1 湯ノ湖調査地点 プランクトン、水生植物等の生息状況などの水環境を構 表1 調査項目の定量下限値及び分析方法 成する各種要素を明らかにすることを目的とし調査を 5 カ年計画で行うこととした。各項目は単年度で詳細に調 項目 定量下限値 単位 方法 査する形式をとっている。 流量 - 3 JIS　K0094　8.4　 m /s 平成23年度は湯ノ湖の流出入水を調査（第五期）し、 pH - - ガラス電極法 同様の過去の調査結果１）２）３）４）５）（第一期から第四期） 電気伝導率(EC) 0.1 mS/m 電気伝導率　 と比較することによって、物質収支の推移から現状を把 生物化学的酸素消 生物化学的酸素消 0.5 mg/L 握することとした。 費量(BOD) 費量 調査にて得られた知見は、県の水環境保全施策の基礎 100℃における過マ 化学的酸素要求量 0.5 mg/L ンガン酸カリウムによ 資料とするとともに、環境教育のプログラム策定や資料 (COD) る酸素消費量 作成に活用する。 燃焼酸化-赤外線式 全炭素(TOC) 0.2 mg/L TOC自動計測法 2 調査方法 浮遊物質量(SS) 1 mg/L