源流域生物相调査方法-横浜.PDF

１．源流域生物相調査方法 調査方法は調査年度によって若干異なるが、基本的事項は共通である。 ここでは、最新の 2007（平成 19）年度の調査方法を示す。 （１）水環境調査 １）流量調査 ① 調査地区および時期 ４月から３月までの毎月実施した。 ② 調査内容および方法 調査地区内の流路における流量を計測、記録した。 調査は、対象地区内に定点を設定し、電磁流速計を用いて流速を測定し、流路断面積から流量 を算出した。 ２）水質調査 ① 調査地区および時期 ４月から３月までの毎月実施した。 ② 調査内容および方法 調査地区内の流路における水質を計測、記録した。 調査は、対象地区内に定点を設定し、水温、pH、溶存酸素量（DO）、電気伝導度を計測した。ま た、BOD（生物化学的酸素要求量）、各種イオン、糞便性大腸菌群数と一般細菌数については８ 月と１月の 2回分析を実施した。分析方法は以下の通りとした。 ・水温 携帯型電気伝導度計温度センサ－ ・ｐH 携帯型 pH・計 ・溶存酸素量 携帯型溶存酸素計 ・電気伝導度 携帯型電気伝導度計 ・BOD（生物化学的酸素要求量） JIS K-0102のウインクラーアジ化ナトリウム変法 ・各種イオン JIS K-0102(1998) 他 ・糞便性大腸菌群数 上水試験方法 ・一般細菌 JIS K-0102 72.2 (1998) 調査結果は一覧表として整理した。 ３）有害物質調査 ① 調査地区および時期 調査地区を流れる河川を対象とし 8月に実施した。 ② 方法 調査は、対象河川内に各１カ所の定点を設定し、人の健康の保護に関する環境基準に指定さ 1 れている各種項目について分析を実施した。分析方法は JIS K-0102(1998)他によった。 （２）地形地質景観水路等概況調査 １）調査地区と時期 年１回実施した。調査時期は、植物が繁茂する前の６月とした。 ２）内容 調査対象ルート沿いの地形、景観、水路の護岸形状等の概況を確認した。 ３）方法 対象地区内の水路およびその周辺域を網羅するように調査ルートを設定し、地形、景観、水路 の護岸形状等の概況を確認、適宜写真撮影を実施して記録した。 調査結果は、既往文献との比較を行い変化状況について整理した。 （３）植物調査 １）植物調査（フロラ） ① 調査地区と時期 年２回、６月と 10月に実施した。 ② 内容 出現種リストを作成した。 ③ 調査方法 対象地区内の水路、池、湿地周辺を重点的に踏査するとともに、谷戸平地部分および尾根部分 の踏査で補完し、出現種を記録した。 ２）植生調査（群集・植生図） ① 調査地区と時期 年１回実施した。調査時期は、10月とした。 ② 内容 植物社会学的方法により群落構造を調査した。 ③ 調査方法 対象地区内の水路、池、湿地周辺を重点的に踏査するとともに、谷戸平地部分および尾根上の 踏査で補完し、調査地域の植生を把握した。 なお、より広域に尾根道なども踏査し「横浜市現存植生図（平成 11 年）」との比較を行った。 特に、谷戸植物群落の変化については詳細に把握するように努めた。 ３）藻類調査 ① 調査地区と時期 調査は 2006年３月と 2007年２・４・５月に行った。 ② 内容 出現種リストを作成した。 ③ 調査方法 対象