饭能市行政改革大纲.pdfVIP

第３次飯能市行政改革大綱 （平成１５～１７年度） 平成１５年３月 飯 能 市 目 次 ･ 2 3 ･ 4 5 １ 基本的な取組方針（理念、考え方） 市民の目線で、未来を見据えた、成果重視の行財政システムの確立をめざして ～行政管理型から行政経営型への転換～ これまでの行政改革は、主に行政のスリム化を追及する形で進められ、具体的には数値的 な減量をめざしてまいりました。もちろん、こうした考え方は大切なことでありますし、こ のような視点は常に必要であるといえます。 しかしながら、これからの行政改革を考えるに当たっては、これまでの実績を踏まえた上 で、さらに一歩踏み出し、市町村合併の動向をはじめ、本市が置かれている状況や、将来の 社会状況等を見据えて、「今、何が求められているか」、「何が重要なのか」を意識していくこ とが、さらに重要な視点だと考えられます。 限られた行政資源を有効に活用し、最少のコストで最大の市民サービスを提供するために、 より効果的な事業を厳選し、可能な限り効率的に執行するとともに、自主財源確保への取り 組みなどによって捻出された財源を、今後の人口動向等によって変貌する社会に的確に対応 する施策に活用していくことが求められます。 また、今後、地方分権がさらに推進されると、その地域に関する行政活動は、行政自らの 責任において自主的に展開していくことがより強く求められ、これまで以上に市民主体の行 政運営の必要性が高まります。いかに、最少のコストで最大の市民サービスを提供できるか という観点から考えた場合、行政サイドからだけの見直しでは十分ではなく、市民の立場、 市民の目線に立った改革を推進していくことが必要です。 そのためには、行政と市民の双方が意識改革を通して、新たな視点から行政活動に対して 知恵を出し合っていくことが何より重要です。そこで、本市の現状を広く市民に知っていた だくとともに、市民ニーズを的確に把握し、それらの情報を基に対話を重ね、その結果を行 政運営に生かしながら、改革改善に向けての取り組みを恒久的に行っていく行財政システム の構築が求められます。 したがって、これからの行財政改革は、単なるスリム化だけではなく、あらためて「ヒト」、 「モノ」、「カネ」、「情報」などの地域固有の限られた行政資源を最大限かつ有効に活用して、 これまで以上に市民生活に役立つサービスを効率的に実現させるという質的な改革を、中・ 長期的かつ広域的視点に立って進めていくべきであると考えます。そのためには、市役所の 制度や仕組みの変革あるいは新たな構築など、行財政システムそのものを改革し、職員一人 ひとりが、コスト意識やサービス精神などの経営感覚を駆使して行政運営を行い、多様化 ・ 高度化する行政課題にスピーディに対応していくとともに、組織全体としても予算獲得を重 視する考えから脱却し、市民満足度を追求した成果重視の考え方へと転換する必要がありま す。 ここに、本市の行財政構造を、行政管理型のシステムから、経済性 ・効率性・効果性をよ り重視した、成果主義の行政経営型のシステムに転換していくため、第３次飯能市行政改革 大綱を策定しました。 1 ２ 改革の視点 ２－１ 協働型（市民とともに進める改革） →市民とのパートナーシップを深めます！ 開かれた市政の推進と行政 サービスの一層の向上をめ ざして