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札幌市建築確認申請の手引き 2012 第1 節 意匠 19 道路斜線 法56 条 特殊な形状の道路等に接する場合の制限 ① 行き止り道路等に接する場合の斜線制限の取扱い ⑴ 原則として、現行法の敷地単位方式で行うが、斜線制限の主旨の重点を形態規制に 置き、建築物の各部分の高さはできるだけ不連続とならないよう考慮する。 ⑵ 2 以上の道路に接する敷地（1 道路で幅員の異なる場合、角地の鈍角側の場合を含む。） に限り、広い道路の廻り込みを認めるものとする。 ② 特殊な道路に接道する敷地の道路斜線制限の具体的な取扱い 特殊な道路に接道する敷地における、法第56 条の道路斜線制限、及び令第132 条の緩和 については下記の⑴～⑺のとおりとする。 ⑴ 行き止まり道路 道路先端部において、当該道路と同じ幅員の道路が通路なりに回転するものとみな して反対側の境界線を設定する。 図1 図2 123 札幌市建築確認申請の手引き 2012 ⑵ 屈折道路 前面道路の反対側の境界線は、隅角部において円弧を描くものとして設定する。 令第 132 条の規定については、2 つの前面道路があるものとみなして道路斜線制限を 適用する。 なお、令第 132 条の 「2A かつ35ｍ以内の区域」については、円弧状に区域を設定 してもよいものとする。 図3 図4 124 札幌市建築確認申請の手引き 2012 ⑶ 道路と敷地の間に他の敷地がある場合（路地状敷地等） 図5 ・6 のように、道路と敷地の間に他の敷地がある場合については、L2 部分はL1 部分と同様に道路斜線制限を適用する。また、L2 部分については隣地斜線制限も適用 されることに注意すること。 2 つの道路と接する場合の令第 132 条の規定については、路地状敷地の有効幅員 C が2ｍ以上の場合に限り適用する。（図6） 図5 図6 125 札幌市建築確認申請の手引き 2012 ⑷ ボトルネック型道路 （幅員が変化する道路） 図7 のように、ボトルネック型道路に接する敷地 （敷地b）においては、2 つの前面 道路があるものとみなして、令第132 条の規定を適用する。敷地a については、令第 132 条の緩和はないものとして考える。 図7 ⑸ T 型道路 図8 のように、T 型道路に接する敷地は、幅員A、B、C の道路に接しており （A ＞ B ＞C とする）、2A かつ35ｍ以内ならびに幅員B の道路の中心線からの水平距離が10 ｍを超える区域については、幅員A の道路があるものとみなして道路斜線制限を適用 する。 図8 126 札幌市建築確認申請の手引き 2012 ⑹ 片側道路が不定幅員である2 方向道路 2 方向の道路に接しており、片側の道路幅員が一定でない場合の令第 132