一般均衡理论と贸易论-阪南大学.PDF

一般均衡理论と贸易论-阪南大学

〔研究ノート〕 一般均衡理論と貿易論 ──柴田敬によるリカード貿易論の吟味── 西        淳 目 次 Ⅰ はじめに Ⅱ 柴田の経済学研究における貿易論の位置づけ Ⅲ 労働力の移動が困難な場合 Ⅳ 資本の移動が困難な場合 Ⅴ 資本の供給関数と利潤率 Ⅵ 資本家の支出比率と交易条件 Ⅶ おわりに 【補論】柴田の計算法について Ⅰ はじめに  柴田敬(1902-1986)の経済学研究の内容について,筆者はこれまでさまざまな形でとり上げ議論して きた。本稿では,柴田の貿易論を取り上げる。柴田の貿易論研究は量的にも多いとはいえず,みずからも 述べているように本格的に展開されているとはかならずしもいえない。  しかし,貿易論は一国内の経済現象とは異なる問題をはらむが故に,独自の一般均衡体系の確立をめ ざした柴田にとってはそれ自体,重要な対象であったといえよう。『理論経済学』の上巻(柴田(1935)) において,簡単化されたワルラス方程式を用いて価値と価格の問題,所得分配およびその変化の問題, 社会的再生産のメカニズムなどについて柴田は議

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