吸気系Resonator.pptVIP

吸気系Resonatorによる吸気音の低減 * （参照）MAE Technical Report 「吸気系最適Resonatorの解析」 1/20 乗用車の静粛化に対する要求は年々厳しくなってきており、 Engine roomからの騒音も可能な限り低減する必要がある。 その中でも特に低減が求められている吸気音は、吸気系の 各諸元と密接な関係にある。そのため、要求される出力性能を 維持しながら吸気音を低減する難しさがある。 また、Engine roomの限られた空間内でいかに最適諸元を 選ぶかが非常に重要である。 吸気系を設計する上で重要な点は吸気脈動の把握である。 吸気脈動を上手く利用すれば出力向上と吸気音低減の両立が 可能となる。反面、吸気系の各諸元に関し、両者には互いに相反 する因子があり、その妥協点をいかに見出すかが吸気系設計の 難しいところである。 ■吸気系設計のねらい 本資料では、軽自動車用直列3気筒Engineを対象として、その 吸気系の設計検討を行っている。 2/20 ■吸気系設計のFlow chart 設計の初期段階から出力性能や吸気音などに要求される 項目について検討することで、Engine room内のLayout 等の基本設計がすみやかに行え、開発期間の短縮ができる。 図１に吸気系諸元設定の手順をFlow chartにまとめた。 設計者は吸気系の各基本要素を検討し、Layoutなどを 考慮した最適な諸元を決定する。 脈動計算には圧縮性流体を想定して、 　　①吸排気管内の熱伝達や摩擦損失を含めた質量保存式 　　②運動量保存式 　　③Energy保存式 の3式を使用している。 3/20 図１　吸気系設計のFlow chart Base modelの現状把握 Simulation Resonator諸元の決定 ?周波数　　 ?容量　　　 ?取付位置 Simulation 試作?試験 (確認） 生産 要すれば 基本要素変更 繰り返し 数値解析 4/20 ■吸気音の測定 吸気音測定点は図２に示すように、Air duct入口中心から０．１ｍとした。 図2　吸気音の測定 Air duct ０．１ｍ 測定点 5/20 ■Base model 図3　Base model ここで使用している共鳴過給用Resonatorは吸気系の共鳴現象を 利用して体積効率向上を図るためのもの。 3.5L Air cleaner Air duct 共鳴過給用Resonator 燃焼室 300 φ53 6/20 従来の試験結果をもとに設定した目標Levelに対し、 C1.5（Engine回転1.5次成分）、C3（3次成分）ともに大きく超えており、 吸気系全体を見直す必要があることが分かる。 ■Base modelでの吸気音特性 図4　Base modelのSimulation結果 10dB 騒音Level　dB(A) 1 2 3 4 5 6 7 Engine回転数×1000rpm 目標Level 1 2 3 4 5 6 7 Engine回転数×1000rpm 10dB 騒音Level　dB(A) C1.5（Engine回転1.5次成分） C3（Engine回転3次成分） 目標Level Base 目標Level Base 目標Level 7/20 図5　Air duct径と吸気音の関係 20dB 1 2 3 4 5 6 7 Engine回転数×1000rpm 騒音Level dB(A) C1.5（Engine回転1.5次成分） φ40 φ53 φ60 8/20 ■吸気系要素変更検討　(1)Air duct径 Base modelの吸気系を用い、各基本要素が吸気音に及ぼす影響を検討 　　　　　　?Air duct径　?Air duct長　?Air cleaner容量 図6　Air duct長と吸気音の関係 20dB 1 2 3 4 5 6 7 Engine回転数×1000rpm 騒音Level dB(A) C1.5（Engine回転1.5次成分） 100mm 300mm 600mm 9/20 ■吸気系要素変更検討　(2)Air duct径 図7　Air cleaner容量と吸気音の関係 20dB 1 2 3 4 5 6 7 Engine回転数×1000rpm 騒音Level dB(A) C1.5（Engine回転1.5次成分） 3.5L 4.0L 4.5L 10/20 ■吸気系要素変更検討　(3)Air duct径 Base modelによる検討結果を考慮し、各基本要素の諸元を決定 →　改良Base model 図8　改良Base model 3.5L Air cleaner 共鳴過給用Resonator 燃焼室 300 Air