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漢語と和語の造語力についての比較研究日语业毕业论文
漢語と和語の造語力についての比較研究
漢語と和語の概説
1.1漢語の概説
漢語は漢字文化の強い影響を受けた日本、朝鮮(韓国)、ベトナム語の中に取り入れられた中国語起源の語彙、またそれらの単語を元に各語で独自に造語された中国語風に発音する語彙のことを指す。漢字語ともいう。例えば、逆説、句集、我流、快音、就航、山紫水明、作法、法律、優秀、害虫,海景、悪人などがある。
1.1.1漢語の役割
漢語の主体は中国から導入した語彙である。「山脈」「庭園」「桜楓」「旭日」などは、中国古来の漢字音を用いた語である。多くは中国語からの借用語である。これらの語彙は当時中国の進んだ制度、生産方式、生活方式、また哲学思想などを反映している.日本で漢字音を用いて作った「演説」「哲学」などの語も含まれる。漢語は、日本語語彙の空白部分を埋めたほか、和語でうまく表せない意味を補った。例えば、「出る」という和語が孤立した一語で一つの動作しか表わさないが、、漢語だと、出勤、出発、出産、出版、出場、出張、出動などさまざまな意味や新しい言葉が作られる。
漢語は日本のあらゆる意味分野に行き渡っていると言える。品詞の分類から見ると、文法機能を果たす助詞、助動詞を除いて、概念的意味をあらわすほかの品詞には数多くの漢語が存在している。
1.1.2漢語の語彙分布上の特徴
日常生活に密接な関係をもつ分野を見ると、まず食品、調味料、料理法に関する漢語がある。例えば、醤油、酢、生姜、胡椒、肉、茶、饅頭、饂飩、豆腐、香辛料。これらの漢語は食物や調味料とともに中国から伝えられたものである。つまり、中国の飲食文化の導入は日本人の味覚を発達させたとも言える。藤堂明保の研究(『漢語と日本語』1969年)によると、日本人が大好きの「渋い味」の「渋」までは中国語を音訳したものという。そして、学術用語、身体語彙、日常生活用具用語なども多い。例を挙げれば、(1)学術用語:超高圧電子顕微鏡、可処分所得、中小企業金融公庫、輸出超過などである。このような場合では、和語による造語はほとんど不可能である。(2)身体語彙:心臓、肺、腸、脳、間脳、腎臓、胃、肝臓など。(3)日常生活用具用語:扇風機、障子、茶碗、椅子、盆、几帳、帳簿など。また、抽象概念語彙や、社会生活語彙のほとんどが漢語である。
2.1和語の概説
日本の語彙は和語?漢語?外来語?混種語に4分類するのが普通である。和語の「和」は大和民族の意味であり、日本固有の語彙と理解したらいい。例えば、「やま」「かわ」「さくら」「あさひ」「のりもの」「おもちゃ」「さかな」などがある。
2.1.1和語の役割
助詞はすべて和語で、助動詞もいくつかの例外を除けば和語である。形容詞と動詞はほとんど和語で、接続詞、副詞、連体詞なども主に和語である。つまり、和語が語彙面での役割に止まらず、構文上も重要な位置を占めているわけである。和語は日本人にとって最もわかりやすく使いやすいものである。特に生き生きとした話し言葉の世界において、例えば、擬音語、擬態語の描写力と表現性などは、和語のたくましい生命力を象徴するものである。だが、漢語や外来語に比べ、日常よく使われている和語は俗っぽい感じを与える。「床屋」より「理髪店、美容院」のほうが立派そうだし、男の容貌を表す時に、「男前」より、「美男子、ハンサム」のほうがスマートさ、洗練さが感じられる。
2.1.2 和語の語彙分布上の特徴
和語の語彙が豊かな分野は、自然現象分野、海及び海産品関連語彙などがある。a. 自然現象から見ると、天気にかかわる言葉が多い。例えば「雨」を組み込んで作った言葉が多い。例えば、大雨(おおあめ),小雨(こさめ)、地雨(じあめ)、五月雨(さみだれ),霧雨(きりあめ)、時雨(しぐれ),梅雨(つゆ)、糠雨(ぬかあめ)、長雨(ながあめ)、雨曇り(あまぐもり),雨気(あまけ)、雨上がり(あめあがり),雨霰(あめあらし),雨勝ち(あめがち)、雨曝し(あまざらし)などなど。それに、花曇り(はなぐもり)や空梅雨(からつゆ)など特独な説法もある。
b. 海、湾、岬に関係ある和語は、沖(おき)、灘(なだ)、磯(いそ)、渚(なぎさ)、汀(みぎわ)、潟(かた)、瀬戸(せと)、瀬(せ)、江(え)などです。これらの和語の多くは漢語のなかで対応する語彙をまったく見つけられない。
c. 鯉(こい)、鮭(さけ)、鰹(かつお)、鰯(いわし)、鯖(さば)、鮫(さめ)、秋刀魚(さんま)、鰆(さわら)、鰻(うなぎ)、細魚(さより)、鰺(あじ)、鱈(たら)、鰈(かれい)、烏賊(いか)、鮨(すし)など魚類の名前はただ魚の家族にほんの僅かの一部分である。これらはほとんど和語語彙であり、漢語で名付ける魚類はまったくない。
上述分野以外では、和語は語彙が乏し
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