経済史的讲义.docVIP

PAGE PAGE 1経済史講義メモ前期試験：20日(火曜日)2時間目です。持ち込み(資料?ノートなどの参照)はいっさい不可です。机のなかなどに疑われるものをおかないよう、気をつけてください。せっかくの努力が無駄になりますので。?李下に冠を正さず?ですね。試験については、2回のミニテストなどを参考にしながら、前期中に渡した資料を読み、自分なりに重要だ思う点に関して、考えを練っておいてください。　*講義で配布したメモ?資料の重要部分は、研究室ＨＰのなかの?講義メモ?資料?補足説明等のリスト http://eba-www.yokohama-cu.ac.jp/~kogiseminagamine/KeizaishiKogimemoList.htm?（2004年度）に掲載しています。 http://eba-www.yokohama-cu.ac.jp/~kogiseminagamine/KeizaishiKogimemoList.htm*このＨＰには掲載できない資料、すなわち、アダム?スミスなどの古典からの切り抜き、新聞記事の切抜きなどのコピーの配布資料は、講義に出席していた友人に見せてもらうなどしてください。―第2回ミニテストについて―*ウィリアム?ペティの著作『政治算術』、アダム?スミスと比較したその特徴を多くの人が指摘していた。現代でいえば、地球という土台の上で人類が巨大な大工場を作っている、という壮大なイメージとなろう。現代のウィリアム?ペティ(地球全体?人類全体を視野においた経済学者)はどこにいるか？少なくとも学生諸君もわれわれも、つねに世界地図?世界経済を念頭におきながら、直面する身近な諸問題を見ていく必要があろう。その点、最近同時出版された2冊の本、伊藤正直(東京大学経済学部教授)編著『世界地図で読む　グローバル経済』、『世界地図で読む　情報とテクノロジー』旬報社、2004年をさしあたりの手がかりに、諸君に推薦しておこう。*アダム?スミス『国富論』、その冒頭の分業論(労働の生産力の向上)の背景にあった2世紀に及ぶイギリス産業資本の発達(本来的マニュファクチャー期)に関しても、多くの人が正解していた。ただ、なかにはマニュファクチャーと産業革命による機械制大工業の本質的な違いを理解していない回答もあった。初期産業資本＝マニュファクチャーは、「分業にもとづく協業」で中世都市的な同業組合（ギルド、ツンフト）に対して生産力優位を確立していった。その200年に及ぶ本来的マニュファクチャー期が、産業革命の前提諸条件を創出した。機械は、一つ一つの作業に対応する道具の細分化?専門化を前提にする。まさに道具の細分化こそは、作業場内の仕事の細分化?分業によって可能となり、精緻になっていった。最近の藤本隆宏氏の言葉を使えば、まさに?能力構築競争?で、「分業にもとづく協業」が成熟した。同職組合(同業組合)は、そうした単純化された労働を有機的に編制することを行わなかった。むしろ、徒弟や道具の数などを制限した。競争制限、自由競争の排除が同職組合の原理であった。そうした「都市」における規制を逃れて、「農村」でマニュファクチャーが展開した。この点、基本的参考図書にしている大塚久雄『欧州経済史』を見て欲しい。アダム?スミス『国富論』（１、岩波文庫）から、同職組合(同業組合)の HYPERLINKiseiDokusen.doc 排他的特権(←リンク)に関する叙述を紹介しておこう。「同業組合の排他的特権は、同業組合が設立されている都市で、その職業につく自由を持っている人びとだけに競争を制限する。その都市で、正規の資格をもっている親方のもとで徒弟修業をつとめたということが、この自由を手に入れるための必要条件であるのがふつうである。同業組合の規約は、時には、どの親方ももつことを許される徒弟の数を規制し、またほとんどつねに、各徒弟がつとめらければならない年数を規制する。どちらの規制の意図も、そうでなければその職業につこうとするかもしれない人数よりもはるかに少ない人数だけに、競争を制限することである。徒弟数の制限は競争を直接に制限する。長期の徒弟修業は、教育の費用を増大させることによって、より間接的に、しかし同じくらい効果的に、競争を制限する。シェフィールドでは、同業組合の規約によって、親方刃物工は同時に一人よりも多くの徒弟を持つことができない。ノーフォークとノリッジでは、親方織物工は二人より多くの徒弟をもつことができず、これに違反すれば、月5ポンドの罰金を国王に納めなければならない。イングランドおよびイングランドの植民地のどこでも、親方製帽工は二人より多くの徒弟をもつことができず、これに違反すれば、月5ポンドの罰金を課され、そ