大学活动伴的环境影响评価.pptVIP

大学活動に伴う環境影響の評価Evaluation of Environmental Impact from Activities in a University 静岡大学工学部システム工学科　前田恭伸 maeda@sys.eng.shizuoka.ac.jp ジャストミート?コーポレーション　松坂光照 要旨 静岡大学を対象として、大学活動が環境にもたらす影響の評価を行なった。まず環境への影響に関連する大学活動の実態を調査した。次に得られた調査結果から大学が１年間に出す環境負荷量を算出した。第三に、環境負荷量を地球温暖化、化学物質汚染といった環境影響項目への寄与として換算した。第四に、これら環境影響項目が人間の健康、生物多様性といった保護すべき対象にどれだけのインパクトを与えているのかを貨幣価値で評価した。 環境影響項目から保護対象へのインパクトの大きさは、環境科学会の正会員１０００人へのアンケートから簡易デルファイ法によって推定した。 結果として、静岡大学の一年間の活動は、総額約７３２０万円の影響を環境に与えているものと見積もられた。 １．はじめに 目的：静岡大学の環境影響や環境負荷低減の効果を評価するための指標を作成する。 環境マネジメントシステム(EMS)：PDCAサイクル Plan – Do – Check – Action Checkのための指標を作成する。 経済価値（貨幣価値）による評価を行う。 環境負荷対策への投資の有効性を確認する。 費用便益分析 ２．大学活動に伴う環境負荷?環境影響の評価体系 １９９８年の実績をもとに、以下の手順で調査を行った。 「調査項目」のそれぞれについて調査を行う。 調査結果から環境負荷の量を求める。 環境への影響の大きさを見積もる。 「保護すべき対象」へのインパクトを推定する。 保護対象へのインパクトの経済価値を評価する。 ３．静岡大学からの環境負荷量 調査結果 各種エネルギー消費 電力、都市ガス、ガソリン、軽油、Ａ重油、灯油 CFC等排出量 データ無し：ゼロとする 排水 排水量、COD、ベンゼン、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン コピー用紙使用量 廃棄物 可燃物、スチール缶、アルミ缶、その他不燃物 通勤?通学（総移動距離） ガソリン車、ディーゼル車、二輪車、原付、電車、バス 環境負荷量の推定 各調査項目からの環境負荷量の推定は原単位法による。 不燃性廃棄物中の金属含有率は、鉄?アルミニウム?銅について、それぞれ０．５５?０．０１７?０．０１１とした。 ４．各環境影響項目の評価 環境影響項目評価の方法 静岡大学から発生する環境負荷の量が、環境への影響にどれだけ寄与するのかを見積もる。 まず、各環境影響項目について「影響の一単位」を設定し、その一単位に各環境負荷がどれだけ寄与するのかを推定する。 環境影響の一単位 地球温暖化 地球の年平均気温が１℃上昇すること オゾン層破壊 緯度60度以上の高緯度地域において、オゾン量が4%減少すること 化学物質汚染：健康影響 大学周辺で、各物質の大気曝露により10-5の生涯発ガンリスクを生じること 化学物質汚染：生態影響 対象物質の濃度が、沿岸海域で予測無影響濃度(PNEC)になること 大気汚染 大学周辺で、NOx, SOxの年平均が0.01ppm上昇すること 酸性雨 日本?韓国?中国での降水中のpHが１減少すること 水質汚濁 沿岸海域でCOD値が1mg/L上昇すること 石油資源消費 資源の単位量（石油なら1L）が消費されること 金属資源消費 資源の単位量（金属なら1t）が消費されること 各環境影響項目への寄与度　　　　　（影響の一単位にどれだけ寄与するか） ５．保護対象への影響の評価 ５．保護対象への影響の評価 ５．１　各環境影響項目が、保護対象にどのようなインパクトを与えるのかを推定する。 ５．２　各保護対象へのインパクトを経済価値で評価する。 ５．１　保護対象へのインパクトの推定 例えば、地球温暖化は人間の健康や生物多様性にどのようなインパクトを与えるのか？　→極めて専門的な問い 環境科学の専門家に対して簡易デルファイ法を実施し、その結果から保護対象へのインパクトを推定することとした。 （エネルギー消費?金属資源消費は、それらの値がそのまま枯渇性資源の消費であると扱う） 環境科学研究者への簡易デルファイ法 方法： （社）環境科学会の正会員から選んだ１０００人に郵送法によるアンケートを実施。 各環境影響項目が人間の健康?生物多様性にインパクトを与える過程について、いくつかのシナリオを提示し、各シナリオにおける健康影響?生態影響について回答してもらう。 回答の分布から、環境影響項目と人間の健康?生物多様性