Ⅰ-尾道薬剤师会.doc

PAGE 2 - 2011年10月改訂版 《　尾道市立市民病院?薬局　調剤内規　》 【注意点】：本内規は当院内における調剤方法であり、各応需薬局の調剤方法とは異なる場合もあるかと考えられる。患者への投薬及び指導において参考にしていただけたらと考えている。また、院外処方せんと院内専用処方せんとでは表示形式が異なっているので留意のこと。 Ⅰ.　処方箋監査 1）　監査事項 処方箋記載事項の確認 医師氏名、患者氏名、生年月日、性別、科名、発行年月日、体重、身長、体表面積 薬品名 規格 薬品コード（識別コード） 用量（小児、高齢者） 体重未記載時は小児に於いては標準体重から投与量を監査 含量、濃度、mg、ｍＬ、などの単位 診療科に特異的な薬品に関しては注意 重複処方 薬物相互作用（併用禁忌については必ず照会すること） 処方箋中の薬用量にかかわる警告マーク 患者コメントに記載されている情報 抗がん剤の体表面積による投与量監査 抗がん剤の投与プロトコールについて確認 ※　処方内容に不備な点や疑義があれば、処方医にその内容を照会する。問い合わせを行った時には、処方箋に《医師承認済》を記載し、照会事項を処方箋に赤字で記載する。 （照会の結果、処方内容に変更がない場合でも照会したことを赤字で記載し、回答を薬局システムにてコメント入力する。） 2）処方オーダー画面の指示について確認 （1）院内処方せん 全てRpごとの指示とし、以下のように調製する 混合：2種類以上の外用剤を混合調製する。 粉砕：錠剤、カプセルを粉砕する。 一包化：服用時間毎に1包化する。 非分包：特定の薬品のみ1包化から除外する場合。 （2）院外処方せんの表示例 　　①　Rp毎の指示 　　例Rp①　バイアスピリン錠100mg　　　　　　　　　　　　1錠 　　　　　　　　内服：1日1回　朝食後　　　　　　　　　　　7日分 　　　　　　　　粉砕 　　例Rp②　ロコイド軟膏0.1％（1本＝5ｇ）　　　　　　　　5g 　　　　　　　白色ワセリン　　　　　　　　　　　　　　　　　10g 　　　　　　　　外用：ぬる：1日1回から2回 　　　　　　　　混合 　　例Rp③　ワソラン錠40mg　　　　　　　　　　　　　　　　3錠 　　　　　　　　内服：1日3回　毎食後　　　　　　　　　　　7日分 　　　　　　　　非分包 処方せん全体の指示 一包化は院外処方せんの備考欄に表示 備 考 一包化 後発医薬品への変更不可　　保険医：　　　　　　　　印 　　 3）剤形の選択 錠剤及びカプセル粉砕の指示があった場合には、同一成分の散剤が採用されていれば、医師に連絡し、散剤への変更を依頼する。ただし、簡易懸濁法が可能なものは医師の同意を得て簡易懸濁法へ変更する。 4）その他 （1）薬袋について 　　薬袋の発行は処方番号（Rp）毎とする（一包化の場合を除く） ただし、以下の薬剤は別薬袋とする ?麻薬、眠剤、糖尿病薬（アクトス、グラクティブは除く）、下剤、止瀉薬 ?セイブル、ベイスンＯＤ、ノバミン、エフピーＯＤ、スターシス、プロエスタ、カルタンＯＤ、タケプロンＯＤ等 （2）オフライン時の薬袋作成 診療科名、薬剤引換券番号（入院は病棟名）、患者氏名、袋の右肩に薬袋番号（処方番号/処方件数）、用法等を記載する。必要に応じて冷所保存、用時振とう、隔日投与などの表示を記載 Ⅱ.　錠剤 1）　配置 普通薬、劇薬、毒薬、向精神薬、抗生物質、糖尿病薬、抗がん剤、その他に分類して配置している。 2）調剤時の注意 調剤棚から錠剤?カプセルをとる際は外観や名称が酷似している薬品が増加している。①薬品名、②規格、③薬品コード（識別コード）を必ず確認すること。 　　（当院オリジナルの取り間違い防止策???2006年以降3点確認システムを導入することにより、取り間違いを大幅に減少することができた。） 副作用の防止や適正使用目的の添付資料は入院?外来に添付する。 10錠シート、14錠シート、21錠シート等があるので注意する。 ランサップ400、800はシート単位の払い出し。 ＰＴＰ包装の誤飲を考慮してカットすること。 （鋭角な端はカットする。最悪、誤飲した場合も重大事態は避けることが可能。） 3）バラ錠の投与法 （1）全自動錠剤分包機（ＣＡＴ）にて調剤を実施する。 （2）分包紙には診療科、調剤日、患者名、薬品名（規格）、用法、一回服薬量が印字される。 4）　錠剤の半錠化 （1）割線のある場合は半錠とする。 （2）ＰＴＰシートから錠剤をとりだし半錠に調剤した時、シートの端を処方箋に貼付。 （3）割線のない場合は薬物動態、薬効等問題ないか確認し半錠とする。 　　　例外：メルカゾール錠（5mg）0.5錠　→　粉砕調剤する。 （4）0.25錠は薬