核多体系物理学.PDFVIP

核多体系物理学 授業の概要・目的 核子・ハドロン・クォークからなる多体系の性質を状態方程式、および核反応論の観点か ら議論する。核物質の状態方程式を記述するために必要となる核多体理論（平均場理 論、 G-matrix 、熱場の理論、強結合格子 QCD ）、ハイパー核生成反応や重イオン反応を 理解する上で必要とされる原子核核反応理論（直接反応、輸送模型等）、等の理論の枠 組について解説すると共に、これらについての最近の研究成果についても紹介する。 授業計画と内容 核子・ハドロン・クォーク物質の相互作用と状態方程式について以下の内容で講義する。 1. 状態方程式を記述する理論模型 (a) 核物質の状態方程式と QCD 相図研究の概観 (b) 場の理論からのアプローチ ( 南部 - ヨナラシニョ模型、強結合格子 QCD) (c) 相対論的平均場理論 2. 直接反応理論 (a) 核子 - 核子散乱、核力と位相差、有効相互作用（ G-matrix) (b) ハドロン - 核反応 ( 光学模型、インパルス近似、グリーン関数法 ) 、 ハイパー核・中間子核生成反応の概観と直接反応理論の適用例 (c) 高エネルギー核反応 ( グラウバー模型、ハドロン共鳴 ) 3. 輸送理論 (a) 時間依存平均場理論、半古典輸送模型とボルツマン方程式、流体模型、 (b) 高エネルギー重イオン衝突の概観と輸送理論の適用例。 成績評価の方法・基準： 履修状況及びレポートにより総合評価する。 参考書 Theoretical Nuclear And Subnuclear Physics, John Dirk Walecka (World Scientific) Lecture 3(a) 1 Nuclear Transport Models Nuclear Transport Models and Heavy-Ion Collision and Heavy-Ion Collision Lecture 3(a) 2 Hydrodynamics vs Transport √sNN 20 GeV → Transport model calculation explains v2 data. RHIC ( LHC) → Hydrodynamics is successful. AGS SPS M. Isse, AO, N. Otuka, P.K. Sahu, Y. Nara, U. W. Heinz, AIP Conf.Proc. 739 (05) 163 PRC72 (05) 064908 [nucl-th/0502058] [nucl-th/0407067] Lecture 3(a) 3 Heavy-Ion Collisions at Einc ~ (1-100) A GeV Study of Hot and Dense Hadronic Matter → Particle Yield, Collective Dynamics (Flow), EOS, AGS SPS JAMming on the Web, linked from / Lecture 3(a) 4 Nuclear Mean Field MF has on both of ρ and p-deps. ρ dep.: ( ρ , E/A) = (0.15 fm-3