化学ⅰ 学習指導案 - 教育情報共有システム.docVIP

化学Ⅰ　学習指導案 　　　　　　　学校名　　：前原高等学校 対象クラス：１年６組（人文コース４０名） 実施日時　：平成１５年１０月３０日（木）３校時 授業者　　：山内　奈穂子 教科書　　：高等学校　新化学Ⅰ（第一学習社） 単元名　第Ⅱ章　物質の変化　　　第３節　酸化還元反応　　 単元設定の理由 （１）教材観 　　空気中には酸素が含まれているため、身のまわりの化学変化には酸化還元反応が多い。本単元では、酸化還元反応のなかで、酸素、水素、電子の授受が起こっていることを理解させ、酸化数を使って、電子の授受により化学変化をより深く理解するのに重要な分野である。また、電池のしくみや電気分解について学び、酸化還元反応が生活の中に利用されていることに気づかせ、興味?関心を持たせることをねらいとする。 （２）生徒観 　　本時対象クラスは、人文コース１年６組（男子２１名、女子１９名）である。金属のイオン化傾向については学習しているが、電池については中学でもほとんど学習していないようである。授業中は元気があるが、化学に苦手意識を持っている生徒も多く、私語が多くなりがちなので、実験を取り入れて興味を引き、生徒の発言の機会を多くするような授業展開を心がける。 （３）指導観 　　本単元では、金属のイオン化傾向を利用した電池のしくみについて理解させる。実験でボルタの電池をつくり、電池のしくみや分極の様子から電気の流れを実感させる。電池において、電子の移動の様子は見ることができないので、図を使って説明の方法を工夫する。 単元の指導目標 酸化還元反応が酸素、水素、電子の授受に関係した反応であることを理解させる。 酸化還元反応は同時に起こり、酸化数の増減で判断できることを身につけさせる。 金属のイオン化傾向と酸化還元反応との関係により、電池の原理を理解させる。 電気分解の原理とファラデーの法則を理解させる。 単元の指導計画 第Ⅱ章　物質の変化　　第３節　酸化還元反応　　（１０時間）　　 酸化と還元　　　　　　　　　　　　　　　　　（１時間） 酸化数と酸化還元反応　　　　　　　　　　　　（２時間） 金属のイオン化傾向と電池　（本時３時間目 ） （５時間） 電気分解　　　　　　　　　　　 　　 （２時間） 本時の指導展開 （１）本時の主題　　　　　電池の原理 （２）本時の指導目標 　　　ボルタの電池の実験を通して、電池の原理を理解させる。 （３）本時の目標行動（G） 　　　金属のイオン化傾向を用いて、電池のしくみを説明できる。 （４）下位目標行動 ①G電池の原理を説明できる。 ②金属のイオン化傾向の大きさによって正極、負極が決定することを説明できる。 ③分極の原因と解消法を言える。 ④ボルタの電池において銅板、亜鉛板でどのような酸化還元反応が起こっているか説明できる。 ⑤亜鉛や銅が希硫酸とどのように反応しているか指摘できる。 　　⑥電池とは、金属の酸化還元反応によって生じるエネルギーを取り出す装置であることが言える。 ⑦R金属のイオン化傾向の大きい金属は酸化されやすく、金属のイオン化傾向の小さい金属は還元されやすいことが説明できる。 （５）形式関係図 　　　　　　　　　 ①G ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦R ６．本時の指導展開　　※フローチャートの記号は次のとおり 　端子　　　　教師の活動　　　生徒の活動　　　　判断　　　　結合子　　　補説 時間 授業の流れ 教師の活動 生徒の活動 備考 導 入 5 分 1.はじめ 2.発問 3.発表 　　4.確認 5.説明 　　 　a 2.復習：金属のイオン化傾向の大小と酸化還元反応の関係ついて問う。 4.金属のイオン化傾向の大きな金属は酸化されやすく、金属のイオン化傾向の小さな金属は還元されやすいことを確認する。 5.金属のイオン化傾向を利用して電気エネルギーを取り出したものが、電池であることを説明する。 1.号令?礼 　出席点呼 3.金属のイオン化傾向について思い出し答える。 5.説明を聞き、まとめる?。 下位 目標 行動 ⑦ ⑥ 展 開 １ 20 分 展 開 ２ 20 分 ま と め 5 分 a 6. 説明 7.実験?観察 8.発問 9.発表 　　　 no　補 10.確認 yes 11.説明 12.発問 13.発表 14.説明 15.まとめ 16.次回予告 17.おわり 6. 実験：ボルタの電池を作る。 　実験の説明をする。モーターの回転が弱くなってきたら、過酸化水素水を金属板の周辺に滴下させる。 8. 金属板周辺の変化の様子について問う。 10.イオン化列より、亜鉛と銅の反応性の違いを答えられるか確認する。 11