流动层造粒乾燥工程-大阪府.DOCVIP

流動層造粒乾燥工程 PAGE \* MERGEFORMAT5/13 【別添】 （作成案） バリデーションの考え方と実施例 【実施例編（付属書）】 固形製剤：流動層造粒乾燥工程 平成28年3月 大阪府健康医療部薬務課 目次 TOC \o 1-3 \h \z \u HYPERLINK \l _Toc435624054 1. 流動層造粒乾燥工程とは PAGEREF _Toc435624054 \h 3 HYPERLINK \l _Toc435624055 1.1 変動要因 PAGEREF _Toc435624055 \h 3 HYPERLINK \l _Toc435624056 1.2 変動要因の技術的情報 PAGEREF _Toc435624056 \h 3 HYPERLINK \l _Toc435624057 2. プロセスバリデーション実施までに PAGEREF _Toc435624057 \h 5 HYPERLINK \l _Toc435624058 2.1 操作条件等 PAGEREF _Toc435624058 \h 5 HYPERLINK \l _Toc435624059 2.2 検体採取 PAGEREF _Toc435624059 \h 7 HYPERLINK \l _Toc435624060 2.3 流動層造粒乾燥工程の評価 PAGEREF _Toc435624060 \h 8 HYPERLINK \l _Toc435624061 3. モデル事例 PAGEREF _Toc435624061 \h 9 HYPERLINK \l _Toc435624062 3.1 製造条件等の設定の経緯 PAGEREF _Toc435624062 \h 9 HYPERLINK \l _Toc435624063 3.2 プロセスバリデーションの検証方法 PAGEREF _Toc435624063 \h 11 HYPERLINK \l _Toc435624064 4. QA PAGEREF _Toc435624064 \h 13  1. 流動層造粒乾燥工程とは 流動層造粒乾燥工程は、流動層中の粉体表面に結合液（液相）を噴霧し接触させることで生じる液体架橋により粉体粒子同士を結合させ、その液相が乾燥し液相中の結合剤が析出することで形成される固体架橋により、比較的ソフトな凝集物となり、更に凝集物同士が架橋による凝集を繰り返すことで粒子を成長させる造粒工程である。流動層造粒乾燥法としては、転動作用等を付与した種々の複合タイプの流動層造粒乾燥法が開発されているが、本実施例では、そのような複合タイプではない、造粒乾燥機能のみを有するシンプルな流動層造粒乾燥を対象としている。 流動層造粒乾燥法では粉体を流動しながら造粒を行うため、得られる粒子は、塑性変形し易い、かさ密度が比較的低い、粒度分布が比較的狭い等の特徴がある。そのため、打錠時の圧縮成型性が向上することにより硬度の高い錠剤を得ることができ、更に流動性にも優れ、主薬含量の均一性が高い錠剤を得ることができる場合が多い。 1.1 変動要因 流動層造粒乾燥工程のアウトプットと考えられる主要な品質は性状、水分、粒度分布、かさ密度等であり、これらに影響する可能性のある変動要因を以下に示す。 品質に影響を及ぼす可能性のある変動要因 原材料 粒子径、粒度分布、かさ密度、結合液に対する親和性（例えば、親水性）、組成 等 設備仕様 型式、大きさ、網目（目皿板）、コンテナ形状、バグフィルター、払落し機能（バグフィルター、缶体）の有無、モニタリング装置 等 操作条件 仕込量、給気風量、給気温度、給気湿度、原薬の添加方法、結合剤の添加方法（粉末、溶液）、結合液濃度、注液速度、スプレーエアー量、スプレーパターン、ノズル口径、ノズル数、ノズル高さ、ノズル設置位置、スプレー間隔、払落し間隔、途中乾燥の有無、複数ステップの造粒 等 1.2 変動要因の技術的情報 変動要因のうち重要なものに関する技術的情報を以下に示す。 変動要因 技術的情報 粒子径 原薬は、溶解度等の特性により、吸収性の改善を目的として微粉砕されるケースがある。そのような場合、原薬がバグフィルターから抜け、含量が低下する可能性があるため、例えば給気風量を調整し、バグフィルターの圧損を抑える製造条件を設定することが必要になる場合がある。 結合液に対する親和性（例えば、親水性） 原料、特に原薬の疎水性、親水性の違いにより、最適な造粒水分が異なり、最終的に造粒品、さらには整粒品及び混合品のかさ密度や流動性に影響する。原料特性に応じた製造条件（適正な造粒水分）を把握することで、品質の変動を抑えることができる。 バグフ