概要异文化间能力とは-政策研究大学院大学.PDF

2015/9/28 教師が持つステレオタイプ認識の変容を 目指した授業の試み 異文化間能力とは？ ノゲイラ・メロ，ワヂソン 「異文化間能力は、自分と異なる国の人々、あ セアラ州立大学 るいは自分と異なる文化の人々と自分の母語 wadisonmelo@ でインタラクションするための能力である。この インタラクションは、文化の違いを乗り越え、異 文化との接触を楽しみながら行うものである。」 (Byram 1997:70 引用者訳) 1 4 概要 外国語教育における異文化間能力の育成 1. 背景 2. セアラ州立大学の日本語講座の現状 「外国語学習を通して、学習者が自分の属する 3. 先行研究 社会にとらわれることから解放され、他者の立 4. 本研究の目的と課題 場あるいは異文化の信念、価値観、態度を経 5. 研究方法 験することが可能である。」 6. 分析結果と考察 (Byram 2008:29 引用者訳) 7. まとめ 8. 今後の課題 2 5 1. 背景 2. セアラ州立大学の日本語講座の現状 • 講座目的：初級レベルの日本語能力と日本 ブラジル・セアラ州の 異文化接触による の文化や社会についての知識 社会の多文化化 コンフリクト • 学習時間：120時間/年 × 4年（480時間） • 学習者：220人（主に他の科目を専攻する18 歳～25歳の大学生） 異文化間能力の • 学習理由：日本語と日本文化に興味を持って 必要性 いる、日本に留学したい、日本の漫画とアニ メが好き、日本に旅行したい 3 • 教師：9人（ブラジル人8人と日本人1人） 6 1 2015/9/28 文化の扱い方 • 日本文化・日本事情を扱う科目がない • 時間の制約があるため、総合日本語の授業