糖质-长谷川クリニック.DOC

食物アレルギーってなんだろう?12   長谷川クリニック 長谷川 浩 (北海道国民健康保険団体連合会発行 北海道の国保2010年4月号) 食物アレルギーのイメージ4   増強因子②糖質 食物アレルギーの主な増強因子には、前回お話しした酸化油脂の他に、糖質と化学物質があります。今回は、増強因子としての糖質についてお話しします。  あまり知られていませんが、糖質自体もアレルゲンになることがありますので、こちらは豆知識(今月号のコラム)で紹介します。さて、アレルゲンは主に蛋白質ですが、これに糖質が結合すると反応性が大きく変わることがあります。また、糖質の過食でも腸内細菌叢を乱すことで食物アレルギーを増強します。 アレルゲン蛋白を増強する糖質  ブドウ糖、乳糖などの還元糖は、このカルボキシル基と蛋白質のアミノ基との間で起こるアミノカルボキシル反応により糖蛋白になります。アレルゲン蛋白に糖が付加すると、蛋白質が単独のときより、抗体結合力や抗体産生能が高まることがあります。Berrens L.によれば、乳糖が牛乳のβラクトグロブリンのアレルゲン活性を数十倍に強めます(Monograph in Allergy 17、p164、1966)。このような増強作用は、還元糖の中でも乳糖が最も強いことが分かっています(Matsuda T. J Food Sci 50、p618、1985)。前回お話しした油

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