土田孝先生退职记念事业趣意书.PDF

土田孝先生退職記念事業趣意書 謹啓 春寒の候、皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。 この度、広島大学大学院工学研究科教授 土田 孝 先生におかれましては、平成31 年 3 月 31 日をもちまして定年退職されることとなりました。 土田先生は、昭和51 年3 月に東京大学工学部土木工学科をご卒業後、同年4 月に運輸省に入省 されました。運輸省では、港湾技術研究所土質部滑走路研究室室長、地盤・構造部土質研究室室 長などを歴任され、平成15 年4 月に広島大学に着任されました。広島大学における16 年間では、 地盤工学研究室を主宰し、研究 ・教育の双方に尽力され、優秀な卒論生、修論生、博士を多く輩 出されました。 先生の研究分野は、海成粘土からなる軟弱地盤を対象とした力学特性の評価法や港湾構造物の 設計法、そして地盤改良工法の開発であり、現場の土質データや室内試験をベースに精緻な洞察 に基づく独創的な成果を多く挙げられました。その成果は平成3 年3 月には「三軸試験による自 然粘性土地盤の強度決定法に関する研究」と題した学位論文にまとめられ、東京大学より工学博 士の学位を授与されたほか、多くの学術論文として発表されています。その実用的な研究成果は 学会でも高く評価され、平成4 年度土質工学会論文賞、平成 13 年度地盤工学会技術開発賞、平成 27 年度地盤工学会論文賞（英文論文部門）、平成28 年度地盤工学会論文賞（和文論文部門）等多 数の賞を受賞されました。また、広島大学にご着任以降は、広島県で頻発する土砂災害に関する 研究にも現地調査や実験を中心に取り組まれ、防災・減災技術の向上に大きく貢献されました。 学会活動では、土木学会ならびに地盤工学会を中心に精力的に活動され、土木学会中国支部支 部長、地盤工学会中国支部支部長、地盤工学会理事を歴任される等、学会の運営と発展に貢献さ れました。広島大学学内の運営においては、社会基盤環境工学専攻長や工学部第4 類類長を歴任 されたほか、最近では平成30 年7 月豪雨災害を受けて設置された「広島大学防災・減災研究セン ター」のセンター長に就任し、分野を横断した実践的な災害科学研究の推進と社会への還元に向 け尽力されています。また、同窓会組織である広島大学土木会では平成29 年4 月から会長に着任 し、卒業生と教室をつなぐ窓口として貢献されています。先生は社会活動にも精力的に取り組ま れており、国土交通省中国地方整備局新技術活用評価会議委員長や広島市防災会議専門委員をは じめ、国、地方自治体の委員会等委員を多く務められました。 つきましては、先生のご功績を称えますとともに感謝の意を表したく、下記のとおり、先生の 最終講義に合わせまして、記念祝賀会を開催することといたしました。多事多端のこととは存じ ますが、ご参会賜りますようご案内申し上げます。 敬白 平成31 年2 月吉日 土田孝先生退職記念事業 発起人・実行委員一同 記 １．最終講義 日 時 平成31 年3 月21 日（木・祝）午前 11 時から午後0 時30 分（午前 10 時30 分開場） 場 所 広島大学サタケメモリアルホール （広島大学東広島キャンパス内） 題 目 軟弱地盤と土砂災害（仮題） 参加費 無料 ２．退職記念祝賀会 日 時 平成31 年3 月21 日（木・祝）午後1 時から午後3 時 （午後0 時30 分開場） 場 所 広島大学学士会館２階レセプションホール （広島大学東広島キャンパス内） 参加費 10,000 円/人 以上の事業を実施するための記念事業費として、その趣旨にご賛同頂いた方より醵金を受け付 けております。ご協力賜りますようお願い申し上げます。 醵 金 一口 （3,000 円）以上 なお、退職記念祝賀会の出席者および醵金を頂いた方には最終講義を収録したDVD を後日進呈