过敏性肠症候群.PDFVIP

小児心身医療勉強会 第 1 回 2005/5 施行 2006 年 4 月一部改変 過過 敏敏 性性 腸腸 症症 候候 群群 過過 敏敏 性性 腸腸 症症 候候 群群 疾患概念疾患概念 疾患概念疾患概念 過敏性腸症候群は、器質的疾患が存在せず、消化管の機能異常により腹痛、便通異常（下痢、便秘、交代性 便通異常）をきたす症候群である。心理社会的因子との関連も強く、心身症の代表的な疾患のひとつである。 疫学疫学 疫学疫学 成人領域では健常成人の１５％～２０％、そのうち３０～５０％のひとが医療機関を受診する。 つまり NO-Patient と呼ばれる、医療機関受診しない人たちが 70～50％いる。受診するかどうかの因子に、心 理社会的ストレスの有無が関与しているといわれている。 臨床症状臨床症状 臨床症状臨床症状 腹痛と排便障害が主症状。 腹痛は鈍痛、疝痛で、左下腹部に最も多い。食事摂取により増悪する。食後に腹痛便意を覚え、 腹部膨満感や残便感がある。排便により症状が軽快する。睡眠時には症状はない。 その他の症状の合併 ；頭痛、肩こり、動悸、めまい、倦怠感など 心理的心理的、精神的側面、精神的側面 心理的心理的、、精神的側面精神的側面 IBS 患者は抑うつ感、不安感、緊張感、不眠、意欲の低下、欲求不満などの精神症状をもつことが多い。 診断診断 診断診断 RomeⅡ基準と Bowel Motility Workshop（B.M.W 日本）診断基準を資料にあげる。 要点はほぼ共通である。 一口に言えば、12 週間以上続く腹痛と便通以上がある場合、危険徴候の評価を行い、大腸内視鏡検査もしく は大腸造影検査を含めた、器質的疾患の除外を行い、診断をする。 病態病態 ； ； 病態病態 ；； 大脳 ①消化管の運動異常 ストレス 扁桃体 辺縁系 ②消化管の知覚異常 症状への不安 視床下部 ③消化管の微細炎症 ④感情の変動、ストレス（脳腸相関） CRF CRF 脳腸相関 brain-gut-interaction 脳腸相関 悪心 嘔吐 腸管平滑筋腸管平滑筋 腸管粘膜腸管粘膜 からのからの 腸管平滑筋腸管平滑筋 腸管粘膜腸管粘膜 からのからの 消化管運動異常 収縮収縮・弛緩・弛緩 分泌亢進分泌亢進 収縮収縮・・弛緩弛緩 分泌亢進分泌亢進