仮訳-経済産业省.PDFVIP

ASEAN ロードショーに関する共同声明 （仮訳） 日本へのASEAN ロードショーは、2012 年4 月25 日から28 日にかけて、仙台及び 東京で行われた。ロードショーは、日 ASEAN 経済産業協力委員会（AMEICC ）、 ASEAN ・東アジア経済研究センター（ERIA）、産業団体、政府関係機関、及び地方自 治体の支援の下で、ASEAN 経済大臣及び日本国経済産業大臣、ＡＳＥＡＮ事務総長 によって行われた。 ロードショーの成果 1. ＡＳＥＡＮ経済大臣は、昨年の東日本大震災及び津波に対する仙台の人々への 哀悼の意を表明し、自然災害からの日本、特に東北地方のめざましい回復を視 察した。ASEAN 経済大臣は、仙台港及び被災した製造業を訪問し、仙台で開催 された、「災害に強い東アジア経済に向けたERIA シンポジウム」に参加した。 2. ERIA シンポジウムでの議論に続き、ASEAN 経済大臣は、日本での震災やメコ ンでの洪水等の自然災害の後の経済活動の回復のスピードを認識しつつ、東ア ジアのサプライチェーンネットワークの強靱性を強化し、進化させる重要性を確認 した。 3. ASEAN 経済大臣は、野田佳彦首相を表敬し、東アジアの包括的経済連携 （RCEP）の早期交渉開始を含む、ASEAN による経済統合の努力に対して引き 続き支援・協力していくことが表明された。また、ASEAN 経済大臣は、国会議員 の有志メンバーと意見交換を行い、中小企業育成、連結性の強化、地域経済統 合等について議論した。ASEAN 経済大臣及び国会議員は、①ASEAN 域内、及 びASEAN と東アジア諸国の連結性を強化すべく協力すること、②ASEAN の中 小企業が地域的な経済統合の取組により実質的に参加できるよう、中小企業育 成の面で協力すること、③RCEP を前進させるよう協力を強化すること、の重要 性について一致した。 4. ASEAN 経済大臣は、「ASEAN 投資フォーラム」、「ASEAN 諸国の産品や情報を 提供する展示会」、および「ASEAN ・東アジア地域の経済統合に向けたFTA シン ポジウム」を通じて、日本国内の主たるステークホルダーの ASEAN の魅力に対 する理解を効果的に促進した。これらの催し物を通じて、ASEAN 経済共同体 （AEC）、ASEAN 連結性マスタープラン（MPAC）、そしてRCEP といったASEAN による地域統合に向けたイニシアティブに対する日本のステークホルダーの理解 1 は促進された。また、ASEAN 経済大臣と日本産業界との対話において、包括的 で持続的な東アジア地域の経済成長に向けた ASEAN 諸国との協力関係の強 化に対する日本産業界の強いコミットメントが示された。 5. また、ASEAN 経済大臣は、継続的な生産プロセスの改善・向上、中小企業の ASEAN における事業面での問題を解決するための政府の支援等といった、日 本における中小企業の成長に向けた対応のベスト・プラクティスを実体験する機 会を持った。 6. 官民政策対話において、閣僚達は、日 ASEAN １０年戦略的経済協力ロードマッ プの主な柱立てに関する意見交換を行い、産業界や学識者からの要望を踏まえ つつ、具体的な協力プログラムについて関連政府機関と議論を深めた。 更に協力を深めるべき分野 7. 日 ASEAN 非公式経済大臣会合（AEM-METI）を含む、ロードショーにおける 様々な機会を通じて、以下のような分野について、更に協力関係を強化すること とした。 （１） 発展する地域枞組みの中での貿易投資の促進 （投資の促進） ・ 日本貿易振興機構（JETRO）の、ASEAN への投資ミッションの派遣、投資アド バイザーの設置、セミナーの開催、