第6章环境学习-练马区.PDFVIP

第６章 環境学習 １ 現状と課題 (1)子どもたちをとりまく状況 最近の子どもたちは、環境を守ることの大切さを実感として持つことの できないまま大人になってしまうことが多いのではないでしょうか。 それは、子どもたちが自然とふれあう機会が減ってしまったことや、そ もそもふれあう自然自体も減ってしまったことと関係があるように思いま す。 また、地域に対する愛着や誇りといったものが地域に育まれていないと、 身近な環境保全活動にはつながりにくいものです。その意味で、以前は近 所でなにげなくかわされていた大人と子どもの会話や近所づきあい、町内 会・自治会単位のまちづくり活動などが減っていき、いわゆる地域コミュ ニティが崩れつつあることも、子どもたちの環境意識に間接的な影響を与 えているとはいえないでしょうか？ このような状況を改善していくために は、おとなたちから子どもたちも一緒に 自然を実感の中から学ぶことができる体 験型学習の実践、普段の生活の中からふ れ合うことのできる自然の維持・確保、 コミュニティづくりへの積極的な参加を 促すことが必要です。 第５回 TOKYO こどもエコクラブまつり （春日町リサイクルセンター2004.2） (2)取り組みの状況 ＜地 域＞ 練馬区には今、2 つのリサイクルセンターがあり、リサイクルセンター に学生が来るだけでなく、学校に出前をして環境講座を開いています。ま ゆ う ゆ う スクール」を利用して、環境教育をしている環境団体があります。 た、「遊遊 しかし、区内の環境団体と学校の垣根を超え、地域のおとなも子どもも 参加できる環境教育は行われておらず、そうした環境教育を地域で進める ことが必要です。家庭、地域で気軽に学べる環境教育が行われているのな ら、「取り組む」などと大げさでなく、できることからはじめられます。ま １０１ た、それをきっかけにもっと深く環境問 題を学びたくなった時、おとなも、子ど もも学べる場があったなら、環境への思 いはさらに深まると思います。「育った後、 もう一度振り返ることができる」、「学び たい時、学ぶことができる、いつでも、 どこでも環境教育」が望まれます。 検討会議主催の環境講演会 （関区民ホール 2004.2） また、このような地域での環境教育を 区内各地で継続的に行っていけば、放置 自転車やごみのポイ捨てに見られるように解決策がなかなか見出せない問 題についても、区民の環境意識や行動も徐々に広がり、区民が一体となっ た「環境改善運動」につながるのではないでしょうか。 ＜学 校＞ いま、学校には「基礎学力の向上」と「生きる力の育成」が強く求めら れています。そうした中で環境学習は、「総合的な学習の時間」での実践が 望まれている課題のひとつとなっています。 しかし、総合学習には、指導要領も教科書もありません。そのため、幅 広い分野から、いろいろな体験学習の 経験を取り入れて、それぞれの先生方 が効果的な環境学習を構成していかな ければなりません。これは忙しさに追 われる先生方にとって大変なことです。 そこで私たちは、人・物・資金・情 報