研究代表者-东京大学宇宙线研究所.doc

研究課題　広視野望遠鏡を用いたガンマ線バーストの可視光同時観測 研究代表者　玉川 徹 理化学研究所?牧島宇宙放射線研究室?研究員 参加研究者　臼井文彦　宇宙航空研究開発機構?研究員 浦田裕次 理化学研究所／東京工業大学?博士課程三年 阿部圭一　埼玉大学?博士課程一年 恩田香織 理化学研究所／東京理科大学?学部四年 田代 信 埼玉大学?助教授 寺田幸功　理化学研究所?牧島宇宙放射線研究室?研究員 河合誠之　東京工業大学?教授 吉田篤正　青山学院大学?助教授 森 正樹 東京大学宇宙線研究所?教授 牧島一夫　東京大学?教授／理化学研究所?牧島宇宙放射線研究室?主任 研究成果概要　宇宙最大の爆発現象?ガンマ線バースト発生の謎を探る ガンマ線バーストとは、宇宙から突発的に高エネルギーの電磁波（ガンマ線）が降り注ぐ現象です。何十億～100億光年も離れた宇宙の果てで起きる、宇宙最大の爆発現象ですが、その正体はまだはっきりとわかっていません。理化学研究所が米仏と共に打ち上げたHETE(へティ)‐2衛星が2003年3月29日に発見したガンマ線バーストで、太陽の50倍もの大質量星がその進化の最後に起こす超新星爆発である証拠が発見され、研究が大きく進展しました。我々はこのガンマ線バーストを、発生と同時かそれ以前に可視光で観測し、超新星爆発からガンマ線バーストを発生させるメカニズムを解明しようと考えています。この目的のため、HETE‐2衛星と同じ広い視野（全天の1/10）をもつ望遠鏡WIDGET（ウィジェット）を開発、明野観測所に設置し、衛星との常時連携観測を行っています。この望遠鏡は完全自律で観測を実行しており、一日一度の遠隔チェック以外はすべて無人で運用されています。これまでガンマ線バーストの観測を６回行いましたが、残念ながら悪天候のため、良い観測をすることができませんでした。年間５回程度の晴天下での観測ができると期待しています。 WIDGETで撮影したペガサス座周辺。62o WIDGETで撮影したペガサス座周辺。62ox62oの広い視野を持つ。 WIDGET望遠鏡から南アルプスを望む 整理番号 48