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資料第 1-7号 空間線量率（1 センチメートル線量当量率）の測定及び土壌試料の採取に係る要領書 （案） 平成 23 年 5 月 26 日 文 部 科 学 省 EOC 環 境 モニタリング班 １．目的 本要領書は、放射線量等分布マップの作成等に係る検討会が行う放射線量等分布マップの 作成に向けて、福島第一原子力発電所の周辺地域における基礎データを取得するために行 う、①陸上における空間線量率（1 センチメートル線量当量率）の測定及び②土壌試料の採 取に関する手順の統一化を図り、かつ当該作業を安全に行うことを目的とする。 ２．適用範囲 放射線量等分布マップの作成等に係る検討会が行う放射線量等分布マップの作成に必要な 基礎データを取得するための測定・試料採取作業に適用する。 ３．福島第一原子力発電所から 80km 圏内における放射性物質の蓄積状況（4 月 29 日現在） 文部科学省及び米国エネルギー省が、平成 23 年 4 月 6 日より共同で航空機モニタリングを実施 し、福島第一原子力発電所から 80km の範囲内において、地表面から 1m の高さの空間線量率、 及び地表面への放射線物質の蓄積状況を評価した結果を 5 月 6 日付けで示している。福島第一 原子力発電所から放出された放射性物質は、北西方向に拡散し地表面に蓄積している。線量へ の寄与は、Cs-134 及び Cs-137 が支配的であり、I-131 （半減期 8 日）は、放射性壊変により減衰し ている。 ４．準備 土壌試料採取者は放射性物質の付着した土壌を取り扱うため、本要領書に係る作業に従事する 者は、事前に本要領書の内容についての教育を受け、作業手順及び放射線防護のための措置を 十分に理解した者とする。 ４．１ 土壌採取チーム校正及び役割分担 原則として 3 人で 1 チームを構成し、次の役割分担とする。 ① 土壌採取用具の準備、土壌採取、用具の除染、土壌の運搬・提出、線量計装着 ② 記録、土壌採取補助、土壌の梱包等処理、写真撮影 ③ 採取地点周辺線量当量率測定、関連資機材の運搬 なお、3 人のうち 1 人が総括担当として、本部との連絡、作業計画管理、採取場所の決定にあた - 1 - る。 ４．２ 携帯品 • 線量測定用具（ＮａＩサーベイメータ（校正済み）、カメラの三脚又はコンベックス） • 土壌採取用具（Ｕ８容器、採土用パイプ一式、移植ごて、試料認識用ラベル、プラスチ ックナイフ、ビニルテープ、ビニル袋、木槌又は金槌） • 汚染防止・除染用具（電子式個人線量計、マスク、ウェットティッシュ、濡らした紙ウエス、 綿手袋、ゴム手袋） • 記録用具（デジタルカメラ、ＧＰＳ、記録用紙、地図（採取位置を示したもの）、筆記具、 卓上電卓、油性ペン、ガムテープ、はさみ、カッター等） • 各自持参品（雨具、作業服、帽子） • その他（Ｕ８容器用ダンボール箱、救急箱、ゴミ袋） ４．３ 作業者の防護具 空間線量率の測定及び土壌試料の採取作業に従事する者の防護具は以下のとおりとする。 （頭部）帽子（髪及び頭皮への放射性物質の付着を低減できるもの） （呼吸保護具）マスク （身体）汚染防止のための衣服（ビニル製等の放射性物質が衣服内に侵入しにくいものが望まし い） （手）布手袋、ゴム手袋（2 重） ４．４ 作業者の被ばく線量管理 （個人線量計）電子式ポケット線量計を各チームの代表者が装着すること。 ① チームに、電子式ポケット線量計を１つずつ配布