防犯) 対安全管理.pdfVIP

第３節 不審 者（防犯 ）に対す る 安全 管 理 近年、不審者による学校への侵入事件や登下校時中の声かけや連れ去り等、子どもが 被害者となる事件・事故が凶悪化・多発化し、子どもの安全・安心が脅かされている。 １ 子ども・教職員が被害者となった主な事件と対応 Ｈ１１．１２ 京都市日野小学校児童刺殺事件（校内） Ｈ１３． ６ 大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件（校内） Ｈ１５． ９ 岐阜県内中学校卒業生侵入事件（校内） Ｈ１５．１２ 宇治市立宇治小学校児童負傷事件（登下校中） Ｈ１６．１１ 奈良市女児誘拐殺人事件（登下校中） Ｈ１７． １ 千葉県立白里高等学校教職員負傷事件（校内） Ｈ１７． ２ 大阪府寝屋川市立中央小学校教職員殺傷事件（校内） Ｈ１７．１１ 広島市女児童殺人・死体遺棄事件（登下校中） Ｈ１７．１２ 今市市女児殺人・死体遺棄事件（登下校中） Ｈ１８． ４ 岐阜県内女子中学生殺害・死体遺棄事件 Ｈ１８． ５ 秋田県藤里町小学生殺害・死体遺棄事件 Ｈ１８．１２ 岐阜県内小学生児童負傷事件（登下校中） Ｈ１９． ７ 宮城県小学校児童刺殺事件（登下校中） Ｈ２０． ５ 愛知県豊田市女子高校生殺人事件（登下校中） Ｈ２０． ５ 京都府舞鶴市女子高校生殺害事件 このような状況を踏まえ、各学校においては不審者侵入時の避難誘導、警察など関係 機関への通報の在り方等を示した学校独自の危機管理マニュアル（※不審者侵入防止の ための３段階チェック）を作成し、全職員共通理解のもと不審者の侵入を想定した避難 訓練の実施や不審者を学校敷地内へ入れないための安全管理（施設・整備の整備、通学 路の点検等）、警察の協力を得た防犯教室の開催や安全マップづくりを通して自分で自分 の身を守るための力を身に付ける安全教育の充実を図っていくことが必要である。 ※「安全・安心な学校づくりのための文部科学省プロジェクトチーム第一次報告」 Ⅰ 学校への不審者侵入防止のための３段階のチェック体制の確立 １ 学校への敷地内への不審者の侵入防止 ２ 学校の敷地内での不審者の発見・排除 ３ 校舎内への不審者の侵入防止 Ⅱ 学校への不審者の侵入に備えた取組 １ 安全を守るための器具の備え ２ 地域ぐるみの学校安全体制の整備 各学校においては、校内のみならず登下校時も含めて児童生徒の安全確保を最優先し た学校づくりをしているが、最近の事件発生場所が通学路など、学校の敷地外で発生し ていることが多い。このことも含め、子どもの安全を確保していくためには、学校だけ - 95 - の力で子どもの安全を確保することは困難であるために、学校内外において多くの保護 者や地域の目で子どもの安全を見守ることが大切である。 そのためにも、各学校においては登下校時において児童生徒ができる限り一人になら ないような安全対策を実施すると同時に、ＰＴＡや地域住民、地域関係機関・団体によ る「学校安全ボランティア（スクールガード）」を組織し、地域全体で事件・事故の発生 を未然に防止することができる体制を整備する必要がある。 岐阜県としては、平成２０年度までに全小学校において、地域住民及び地域住民によ る複数機関・団体（自治会・老人会等）によるボランティア組織を全ての学校に完備す ることを目標にし、組織状況は以下のようである。 組 織 率 Ｈ１７ Ｈ１８ Ｈ１９ Ｈ２０ 幼稚園 ＰＴＡ団体組織 76.1% 89.7% .806% 84.3% 複数機関・団体組織 44.0% 70.1% 6.74% 69.9% 小学校 ＰＴＡ団体組織 90.8% 96.9% 97.9% 99.２% 複数機関・団体組織 62.1% 81.1% 87.3% 9４.３% 中学校