沈黙の世界中日文对照.docVIP

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  • 2021-03-31 发布于陕西
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第六課 沈黙の世界 満員電車で、乗客たちの行動を見ていて気がついたことがある。それは、このおびただしい数の、押しつぶされた人間たちが、例外なしに無表情で、しかも無言だ、という事実である。みんな、むっつりと黙って、つまらなそうな顔をしている。もとより、満員電車に乗っているということは、あんまり愉快な経験であろうはずがなく、この何千何万の通勤者たちが、いわしの缶詰めのごとくにつぶされ、なおかつ、にこにこおしゃべりをしているとするなら、それこそ不気味というべきであろう。無表情、無言、ということこそ、こうした場合の人間性なのである。 だが、その無表情、無言も程度問題だ、とわたしは思う。とりわけ、満員電車から降りるときに、無言で人を押しのけ、ドアに向かって移動する人々にぶつかると、なんとなく、変な気持ちになる。それは、あたかも人間のかたまりの真ん中を貫通して、巨大なモグラが動いているような感じなのだ。押しのけるほうも、押しのけられるほうも、ひたすら無言。それがわたしには不思議なのである。 同じようなことを、わたしは、例えばデパートのエレベーターなどでも経験する。ある階で止まると、突然に、奥のほうから無言のモグラが動いている。突然だから、こっちもびっくりする。いずれにせよ、あんまり、いい気持ちのものではない。 ちょっとひと言、声をかけてくれればいいのに、と思う。「降りますよ。」「ごめんなさい。

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