Title偏心小型蝶形弁の特性について北海道大學工學部研究報告.pdfVIP

Title偏心小型蝶形弁の特性について Author(s)田村, 尚敬; 有江, 幹男 Citation Issue Date1970-12-19 Doc URL /2115/41017 Right Type bulletin (article) Additional Information Instructions for use 偏心小型蝶形弁の特性について 田　村　尚　敬一F’　有　江　幹　男馨 　　　　（昭和45年8月31日受理〉 　　　　　　Small　Butterfly　Valve Hisataka　TAMuRA　Mikio　ARIE 　　（Received　August　31，　1970） Abstract 　　　　　　　　　　　　　　　　1．緒　　　　　言 　管路の中を流れる流体を制御する場合，構造が比較的簡単でありかつ経済的であるために蝶形 弁が広く採用されている。しかし流水中におかれた蝶形弁は全開および全閉の場合を除くと一般 に閉鎖方向に向かって一つの不釣合モーメントを受ける。したがって蝶形弁の開閉機溝が故障し た場合には，弁が急閉されて水撃現象を起こし水圧鉄管を破壊するに至ることもある。このよう な閉鎖方向に作用する不釣合モーメントが生ずる原因は蝶形弁が開き始めると，管路内での一種 の絞りノズルのような流路が形成されるためであって，弁の流入側より流出側に近づくにしたが い流速が上昇し，相対的には静圧の低下を生ずることによるもので，弁体表面の各部に作用する 力は流入側より流出側へと減少することに基因している。このように分布している弁体表面各部 の静圧を弁表面について合成した圧力の中心は，弁体の中心軸より必ず流入側に偏っているので， 弁軸より圧力の中心に至る距離を腕とし弁軸を中心として三体を閉鎖方向へ圓転させる不釣合モ ーメントを発生することとなる。このような園転モーメントは弁を駆動するときに小さいことが 望ましい。不釣合モーメントを軽減させる一方策として，弁軸を偏心させた偏心軸を採用するこ とが考えられる。 　本報告は，小型模型化した偏心蝶形弁を用い偏心星が不釣合モーメントの軽減に与える効果お よび弁の存在によって生ずる損失水頭について，実験的吟味を行なったものであり，その偏心率 を0％，10％，20％および30％の四種類について検討してある。 N　機械工学科　流体工学第一講座 2 32 田村尚敬・有江幹男 　　　　　　　　　　　　　　　　2．　実 験　装　置 　図1ぱ実験装置の概略を示したもので，濫流 O 管のあるヘッドタンク①，水平に設置された送 　　① 水管②，排水管③，試験断面用透明アクリル管 　の　コ　コココココ@て　コロコ　 　　　ii ④，流量調節用バルブ⑤，流量計量装置⑥によ 　　　li 　　②ii ＠　＠ ＠　＠ e り構成されている。弁表面の圧力の測定に対し 　　　員 1 てはマノメータ群⑦を配置してある。 　・一幽 ・一齢極一口　・ 　送水管は4インチパイプを水平に設け，弁軸 ト；io・一・ ・6・ 前方40　cmの位置に直径！mmの上流部静圧