日本相扑协会という立场に立ち朝青龙騒动を考える.pptVIP

日本相撲協会という立場に立ち、朝青龍騒動を考える 慶應義塾大学総合政策学部４年 山崎雄也 言説 巡業サボリ 自己中心的人間 師弟関係の良し悪し 親方の管理監督能力欠如 日本相撲協会の「事なかれ」主義 ※一概にどのような問題であるということは言えない 私の周りの人間（１０人） 「私の中では終わってる」 「なんかムカつく、ふてぶてしい」 謝罪がなってない 朝青龍が負けるとなんか嬉しい（喜ぶ） 興味がない 日本語が上手い 果たして朝青龍個人だけの問題なのだろうか 専門家の見解 「力士は強ければそれでいいのか、という論もある。否定はしない。しかし、勝敗を争っている以上、弱ければ話にならない。朝青龍は土俵外では問題児でも、土俵の上では歴代の大横綱に比しても遜色のない優等生なのだ。これではよほどのことがない限り、処分はできない」 （『大相撲界の真相』大見信昭著／河出書房新社）  財団法人日本相撲協会 ■目的と運営 相撲道の維持発展と国民の心身の向上に寄与することを目的としている。また、協会の運営は理事会の決議により決定する。 日本相撲協会の役割 相撲興行の組織は、財団法人である日本相撲協会の傘下に部屋が置かれるという組織構造になっている。相撲協会は大きな権限を持つ管理統制組織である。力士に対する報酬制度と報酬の決定権を持ち、力士の地位である番付の決定権も持っている。年に6回開かれる場所での取組の決定権、審判権もある。実際の人材の発掘や育成に関しては、部屋が重要な役割を演じている。相撲に関係する力士、呼び出し、床山、行司、親方は部屋に所属している。力士の育成に関して、部屋は一般の企業の人事部と研修部を合わせた役割を演じている。有望な人材を発掘し、育成しているのである。部屋の収入は、部屋が育成した力士がどのような地位にいるかによって決まる。強い力士を育てることができなければ、部屋の収入は増えないのである。 相撲協会と朝青龍 朝青龍バブル→貴重な収入源 北の湖理事長はエールとゲキを送った ２場所停止?謹慎の処分を既に下した 横審委員から横綱としての品格は既にないと判断されている 命と数字?話題性のどちらが重要なのか？マスコミの数字至上主義的性質が伺える 自己改革、自己批判がなされていない 相撲協会 時津風部屋における序ノ口力士暴行致死事件 →よっぽど重要 北の湖理事長は昔から相撲は強いが、おつむは弱いといわれていた →人格?見識?能力（マネジメント能力）の欠如 問題の本質はどこにあるか 相撲協会（日本人）以外ないのではないか ガバナンスの問題。朝青龍を統治できていなかったことが最大の問題点ではないか 非論理的、閉鎖的、私的に判断して、物事を対処してしまうという心的傾向 内館牧子 →自由闊達に発言する割りに足元が見えていないのではないか 統治能力欠如?事なかれ主義 ▽２００３年＝旭鷲山の髷（まげ）をつかみ横綱初の反則負け ▽０４年＝無断で帰国、先代高砂親方の通夜?告別式欠席 ▽０７年＝時津風部屋への出げいこで豊ノ島 　に２週間のけがを負わせる →目をつむってきた 横綱としての品格とは？ 「取り戻したい大相撲の心」 「横綱の『品格』が問われている」 「日本の文化無理解」 「親方は何を教えてきたのか」 →相撲の伝統文化と横綱の品格問う  横綱としての品格とは？ 「大相撲は神事『相撲（すまい）の節会』に端を発する。ちからびとが四股（しこ）と拍手（かしわで）で邪悪をはらい、大地を踏みしめ五穀豊穣（ほうじょう）を願う。その心を今に残すため、ちからびとの末裔（まつえい）は髷を結い土俵にあがる。批判を浴びながらなお、女性の土俵立ち入りを禁じていることも神事の名残にほかならない」 横綱としての品格とは？ 相撲は、単なるショースポーツではなく、形式と品格と技術を兼ね備えた格闘技である。「八百長」「勇み足」「水入り」「仕切り直し」「露払い」など、相撲用語が日常語として使われている。相撲は歌舞伎や能と並ぶ日本の伝統文化である。  日本社会の縮図 ○強いものに巻かれる組織は衰退する ○地方（巡業）をないがしろにする組織は衰退する ○トップのリーダーシップのない組織は衰退する ○意識改革と制度改革を怠る組織は衰退する 　これまでの相撲協会の（部屋任せの）「事なかれ」が今回の朝青龍事件を招いたとするなら、相撲文化に対する多くの日本人のこれまでの「事なかれ」（無関心）にも責任がある。日本文化を守っていくのは日本人の責任でもないだろうか 協会自身だけの問題か 日本の伝統的格闘技、相撲を守っていくのは協会、相撲部屋、親方だけではなく、日本人自身が守っていくべき問題ではないのか 一億総評論家になっている現代の日本社会において、責任感と思考